相変わらず声がでかいな と思いつつ「久しぶり」と手を振った。
もう集合場所に行くと周りには高校時代の友達が結構な人数で集まっていた。
「おぉ!ゆうた久しぶりだな!」
「元気してたか?」
「お前なんか変わったな。」
と、久しぶりに会う男友達に話しかけられた。
そんな友達に話しながら、俺は彼女を探すのに必死だった。
「何きょろきょろしてんだよ。」
「もしかして誰か探してるの?」
そう聞くと「そりゃあ来るよ。」「ていうかもう来てるんじゃね?」と言われた。
俺は眉をひそめてまた周りを探した。
そして1人。
何故か彼女と雰囲気が似てるようなそんな人がいた。
でもあんな系統だったか?と一瞬目を疑った。
俺は心臓がドキッと動いた。
俺が見ていた人が本当にあの彼女だったからだ。
あんなに系統があの時と変わったなんてやっぱりもう俺と違って振り切っているだろうな。
そんな感じがした。
「あ、ほら居たじゃん」
「話してきなよ」
そう背中を押されたがそんな勇気は出ず、やまとと彼女が話している様子を後ろから見ているだけだった。
ジーッと見ているとやまとがそれに気づいたのか目線が合ってしまった。
すると一緒に話していた彼女も俺の方に振り向いてしまった。
彼女の表情は気まづいのか少し引きつっているような感じだった。でも少しだけ顔が赤くなっているような気もした。
流石にあんな別れ方した元カノと突然話すことになるのは気まづすぎるよな…
そんなことを思いながら「俺はいい」と断った
するとだんだんやまとがこっちに近づいてきた。
そして小さく俺の耳にボソッと呟いた
「今がチャンスなんだぞ。」
俺は一瞬困惑した。
やまとにまだ俺が彼女の事を引き攣って居るのは知らないはずだ。
もしかしてバレてた?
やまとは俺の手を強引に引っ張って彼女の方に寄せ付けた。
少し沈黙が続いたあと彼女が口を開けた。
作り笑顔なのはバレバレだ。
何年付き合っていたと思ってるんだ。
そんな会話をしたあと、やまとがいきなり「じゃあ俺は呼ばれてるのであとは2人で。」とニヤニヤシテその場を去った。
流石に2人きりは気まづいと思い引き止めたが無視して行った。
彼女はずっと下を俯いていて、少し悲しそうな表情をしている気もした。
俺と一緒にいるのが嫌なんだ、絶対そう。
と言いその場を去ろうとした。
でも後ろから「待って」と手を引っ張られた。
一瞬驚き、俺は振り向いた
そう言うと彼女は深呼吸をし、口を開いた。
真剣な顔で言う彼女に、俺はドキッとした。
真面目な話だとわかった俺は「場所を変えよう」と彼女の手を引っ張って人気がないところに移動した。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝10♡














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。