第13話

本当の私
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2022/03/13 14:59 更新
(蘭 side)

SixTONESのマネジャーとして、働いていたのは、病気の弟の治療費を稼ぐものだった。

私の本当の顔は、「女優」。

元々子役として、芸能界にいた。

そのきっかけも、弟のため。

私の父は、大手プロダクション社長。

私も弟も、母親は違えど、父と血は繋がっているはずなのに、母親がふたりとも病気でなくなったことで、弟を呪われた子だと、わけがわからない言いがかりをつけた。

弟は、元々体が弱かったが、父親からの暴力を受け続け、精神を病み、それが原因となって、病気なった。

治療費を出さない、そう言いはった父に正直うんざりして、私は父との縁を切り、子供でも仕事ができる芸能界に足を踏み入れた。

子役として、一世を風靡した私だったが、子役は大きくなって残れるもの、残れないものが出てくる厳しい世界。

いっときと比べて、仕事量が減ってきた中3の秋。

このままでは、弟の治療費を、まかなえなくなる可能がある。

そう考えた私は、

『学業に専念するため』

という、よく聞くありきたりな理由をつけて、

芸能界から、去った。

高校も通信制にして、空いている時間すべてをアルバイトに費やしていた私は、

ある時帰り道端で過労のため倒れた。

その時助けてくれたのが、ジャニーさんだった。

これまでの経緯をすべて説明すると、

ジャ「そんなんじゃ、君倒れるところか、死んでしまうよ。君さえよければ、未来のアイドルたちのマネージャーとして働いてくれないか。」

そう言ってくれた。

そのマネージャーになったのが、SixTONES。

最初は、ジャニーズらしからぬヤンキー大男たちという印象だったが、彼らを知るうちに、純粋で素直で仕事にまっすぐな人たちだった。

そんな彼らの姿に、私は弟のためだけでなく、彼らのために頑張りたい、そう思えるようになった。


いわゆるハニートラップだったり、同期からの嫉妬に巻き込まれること多かったが、私のできる限りの手を使って、阻止した。

これからも、弟のため、彼らのために、全力を尽くして頑張っていく

そう考えていたときだった。

湊「ずっと、蘭姉のそばにいられない」

そんな言葉を聞いたのは。

頭が真っ白になった。

それと同時に、あのときの約束

そう、私がもう一度、女優として、テレビに出る

これを果たすときが来たということ。

それは同時に、SixTONESのマネージャーができなくなること。

でも、残りの時間が限られた弟のためを考えたら、迷っていられない。

そう思い、ジャニーさんに『辞表』を置き手紙として、

私は、彼らのもとから去った。


……………、はずだったのに   






蘭「どうして………」


これは神様の悪戯だろうか。

私が、復帰一作目にして、挑戦とも言える大恋愛ものの、相手役として


松村北斗が選ばれたのは。








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