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第1話

  0 ⌇ Prolog
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2026/02/25 13:53 更新



   人を好きになるのって 、
   たぶん才能だと思う 。



   目が合っただけで胸が鳴ったり 、

   声を聞いただけで嬉しくなったり 、

   一言で一日が変わったり 。



   友達はそれを「 普通 」って言うけど
   私にはまだ 、
   その感覚がよく分からなかった 。



   恋より先に 、やることがあったから 。


   奨学生で入ったこの学校は 、
   努力しないとすぐ置いていかれる 。


   だから私は 、ちゃんとやる 。


   それだけ 。


#
 ねぇ聞いた ? 理事長の孫が 
 転校してくるらしいよ 。



   朝の HR前 、クラスがザワつく 。


#
 御曹司らしいよ 


#
 しかも イケメン 


#
 もう勝ち組じゃん 



   楽しそうだなぁ 、と思いながら私は笑う 。


あなた
 へぇ 、すごいね 



   本心だった 。

   それ以上でも以下でもない 。


   芸能人を見るのと同じ距離感 。

   遠い世界の人 。


   関係はたぶん 、ない 。


   ──── そのはずだった 。


   扉が開く 。


   先生と後ろから見慣れない男子生徒 。
 
   淡い黄金色の髪色に 、
   童話の王子様のような人 。


# 黄瀬
 今日から仲間入りの 黄瀬 巫都 
 言います

# 黄瀬
 よろしくお願いします ! 



   関西弁 。

   教室の空気がふわっと明るくなる 。


   笑顔が先に広がる人っているんだ 、
   と少しだけ驚いた 。


   整った顔なのに きらきらしすぎてなくて 、
   どこか子供っぽい 。


   たしかに目を引く人だな 、と思う 。


   でもそれだけだった 。


   私は普通に拍手して 、
   普通にノートを開き直した 。


   それで終わりのはずだったのに 。



   放課後 、図書室 。


   問題集に丸をつけていると 、
   机の向かい側に人が座る 。


   顔を上げると 、朝の転入生 。

   にこっ と人懐っこく笑う 。


# 黄瀬
 ここ 、空いてたからいい ? 

あなた
 はい 、どうぞ 



   それだけ言って 、私は視線を戻した 。


   数秒の沈黙 。


# 黄瀬
 俺の事見ても 騒がへんのやな 



   声が小さい 、図書館仕様 。


   自信があるような 私を見て不思議そうな    
   目で見てくる 。


あなた
 さっき いっぱい見たので 
 もう大丈夫です 。

# 黄瀬
 人に もう大丈夫ってなに 



   くすっと笑う声 。


   距離が近いのに 、押しつけがましくない 。


   でも 、やたら話しかけてくる 。

   不思議な人 。


# 黄瀬
 名前聞いてもいい ? 

あなた
 あなたの名字 あなたの下の名前 です 

# 黄瀬
 あなたの下の名前ちゃん か 、良い名前やな 



   まっすぐ言う 。

   照れも計算もない 。


   たぶんこの人は 、
   こうやって自然に好かれてきたんだろうな
   と思った 。



   まだこの時は ────


   この人が

   何度も恋を始めて 、

   何度も終わらせて 、


   その全部を “ 悪気なし ” で

   やってきた人だなんて 、
   知らなかった 。



   そして 私にだけ 、

   はじめて本気になることも 。



# 黄瀬
 俺見て騒がへん女の子初めてかも 


  ──── … 。

# 黄瀬
 面白い子やなぁ … って 。 
 少し気になってるかも


  ──── … 。

# 黄瀬
 俺の事 、どうしたら 
 好きになってくれるん ? 


  ──── … 。

# 黄瀬
 ほんとに 、あなたの下の名前ちゃんが 
 好きやねん


# 澪儚
 新作多すぎますよね 。 
 急にごめんなさい 💭😖🤍 
# 澪儚
 今回は 、
 天然人たらし × 御曹司 × クズ系 
 をメインに書いています ☝🏻‪‪ 
# 澪儚
 3月は たくさん更新します 😙🌷 
 お楽しみください ♪ 





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