【食堂】
霊園と別れたあと、さらに廊下を進むと食堂を見つけた。広々としていて大きな窓もあり、とても開放的だ。とは言っても、その窓の奥には大きなコンクリートの壁があるのだが。
そして、机に座っている男とその周りをあわあわと歩き回っている女が居た。
女が男に言い寄られている…のか?
確かに、男の手には得体の知れない液体が入ったグラスが握られている。まさかこの女に毒でも飲ませようとしているのか?

なるほど、そういう事だったのか。にしてもこの状況でカクテルを作るなんて…呑気なヤツだな。

何でも屋なんて本当に存在するのか。ゲームやアニメの世界でしか見たこと無かったな。
しばらく2人と話してから、俺たちは食堂を後にした。最初はどうなることかと思ったが…2人とも悪くないヤツで安心した。
《“酔夜樒”の絆のカケラをゲットした!》
《“遙真由衣”の絆のカケラをゲットした!》
【倉庫】
食堂の隣に小さな倉庫があった。棚には見慣れた生活必需品から正式名称がわからない競技用具まで、様々なものがびっしりと詰め込まれている。
その奥に、ダンボールを忙しなく漁っている1人の少女が居た。
初対面のヤツに平凡ズラのパンピーって…ちょっと
変わってるどころじゃないな、コイツは。
レイナがアンドロイドだと公言した瞬間、女はようやくダンボールを漁る手を止め、好奇心溢れる目でこちらを見つめてくる。

ロボットエンジニアか…有名らしいけど、全く知らなかったな。だが“左右田”という名字はなんとなく聞き覚えがある。
“超高校級のロボットエンジニア”でもレイナのメモリーを復元することはできないのか。
…にしても、意外とロボットには真摯に向き合うんだな。無理やり解体したらどうしようかと思ったが。
そう言うと、左右田は倉庫から足早に出ていってしまった。 全く…嵐が去ったような気分だ。
《“左右田凛音”の絆のカケラをゲットした!》
































編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!