あなたside
…真都の顔がね、ずっと頭から離れないの
あんなに辛そうに泣いてる真都…、久しぶりに見たんだ
昔の私ならさ、もっともっと早く気づいてあげられたはずなのに
あんなに霊核が傷つけられる前に、治せたはずなのに
なんでわかんなかったんだろ…
そんな後悔が心の中で渦巻く
その時、襖が叩かれる音がした
人の姿をした大介がゆっくりと襖を開けて部屋に入ってきた
そう言って大介は胸に手を置く
私が大介の胸に当てようとした手を、彼はそっと掴んだ
そう言って頭を優しく撫でられる
なんだかとてつもない安心感があって、
手が濡れた感覚がして、自分が泣いてることに気づいた
視界が滲んで、大介の顔が見えなくなる
頭の中は真都の事でいっぱいで、
だって、真都はまだいちばん若いから、
幽要裂の症状が早く出て気づくことができた
でも…、もし、そうじゃなかったら、?
より霊力を持ってる大介や、辰哉だったら、?
…今の私じゃ気付けない…っ、
そんな私の心を読んだかのように、大介は言った
大介がそう言って私の頭を撫でた途端、淡い7の光が現れた
焔
「おい、大介
10人とは聞き捨てならん」
私が名前を呼んだ途端、赤い光が人の姿に変わる
焔
「主、もう名はわかるだろう?
皆、主に会いたがってるんだ」
白い光がより光を放って、女の人の姿になる
輝夜
「あなた様、輝夜はこうやってまた談笑できる日を心待ちにしておりました」
そう言って微笑んだ輝夜は私の頬を優しく包んだ
輝夜
「ふふ、あのころと同じ綺麗な若草色の瞳ですこと(笑)」
輝夜
「ええ、それはもう(笑)
私たちの主様の瞳は日の本1…、いや、この世の中の何よりも美しいと思います」
なんかすごい盛り上がってる(笑)
その時緑色の光が私の前に現れた
その途端、光は小さな妖精の姿に変わる
鈴羽
「あっるじさまぁーーーっ!
会いたかったよぉ〜っ!」
焔
「おい、鈴羽
そんな勢いで飛びついたら主が怪我をするだろ」
鈴羽
「だって、最近主様全然呼んでくれないんだもんっ!
鈴羽はとーっても寂しかったのに!」
鈴羽
「んふふっ、いーよ〜!
主様好きっ!」
今度は、青い光と茶色のような光が私の近くを漂いだした
流詠
「主様、久しぶり」
翠降
「久しいね、主」
流詠
「ふふっ、僕も主様と沢山お話したいのになぁ
もっと沢山呼んで(笑)?」
そう言って微笑む彼は、なんだか亮平を彷彿させる
なんか2人って、似てるんだよねこういうこと
逆に翠降は落ち着いた雰囲気
どちらかというと照とか涼太みたいな
翠降
「あの頃から…1000年以上経ったんですね
なんだか信じられない思いがします」
いつの間にか涙は止まっていて、心も落ち着いてきたみたい
大介やこの子達のおかげなのかな
すると私の影から男の子がひょっこり顔を出した
夜霧
「…あるじさま、」
夜霧
「だいすけくん、ふふっ、」
黄色の光は私の前をすごい勢いで通り過ぎて、急に後ろから体重をかけられた
雷華
「主様っ!!!!
雷華主様のためなら頑張っちゃうよ〜っ!」
雷華は大介みたいに中性的な顔立ちをした雷を司る精霊
相変わらず元気だなぁ…(笑)
雷華
「いーねぇっ、主様も僕たち一気に呼んでもピンピンしてるもんね!霊力安定してるし、このまま顕現してても大丈夫そう!」
焔
「だからって主に無理させすぎるなよ…(笑)」
焔
「お前の遊びは戦闘だろ…」
翠降
「まぁ、いいんじゃないかい?
遊んであげなよ焔」
翠降
「…私は遠慮しておこうかな(笑)」
鈴羽
「お外行く!?」
輝夜
「鈴羽、静かになさい
霊獣様方はお休みになってる方もいらっしゃるのですから」
鈴羽
「鈴羽より大介の方がうるさいよ〜…」
流詠
「ふふっ、どちらも変わらないよ」
輝夜
「さすが、主様の最初の霊獣様ですね」
雷華
「今日は遅いから遊べない?
じゃあ、雷華は主様と寝る〜」
夜霧
「でんき、すこしでいいからつけてね
僕あるじさまの影の中にいるから」
私から離れて部屋を出ていこうとする大介
その途端、何故かすごく寂しく感じた
大介がくるんと回って、目の前に現れたのはしっぽの先が2つにわかれた小さな猫
そのまま布団の中に入ってきて、んなぁ〜と鳴いた
翠降
「私たちもここにいますから、ちゃんと寝てください」
色んな声でおやすみ〜って聞こえる
暖かいって思ったのを最後に、私の意識はどこかへ落ちていった
to be continue…











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。