第26話

<黄赤/緑紫/水桃:長編> 仮装禁止?
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2025/11/01 01:20 更新
前回の続きからお読み頂けると分かりやすいと思います!!
恋禁世界線 ハロウィン
コスプレさせたい彼氏達
▶みことside

「それではっ!第1回!!彼氏定例会を始めます!!」

「呼び出した理由それなのぉ…?」

「か、彼氏定例会…?おれらで…?」

突然、こさめちゃんの部屋に呼ばれたおれとすっちー。
なにかあったのかと思い部屋にお邪魔すると、さっきの発言があったというわけである。

「そう、こさめ達三人で、彼氏定例会。」

「いや、名前だけ言われても分かんないよ?」

「そんなすっちーの為に説明致しましょう!…ゴホン、彼氏定例会とは…彼女の事を語る会のことです。」

「彼女?…おれでいうと、なっちゃんか。」

「ご名答!すっちーでいうといるま君、こさめでいうとらん君の事やね。恋人のことやと思っといて欲しい」

「え、じゃあいるまちゃんの好きなところとかエピソード今から全部話していいのぉ?」

「それはまた今度やろ、今日は議題があるんだよね~!」

また今度あるんや…すっちー、話長くなりそうやな…

「…みこちゃん、今週の10月31日はなんの日!?」

「はぇ!?…えーっと、ハロウィン?」

「ハロウィンといえば?はい、すっちー答えて!」

こさめちゃん今日暴走しとるな…いや、いつもか。

「……か、仮装?」

自信なさげに小さめの声で答えたすっちーと対照的に、大きく頷くこさめちゃん。

「恋人に仮装させたくない!?絶対らん君可愛いと思うんだよね」

…考えたこと無かったけど…確かに、なっちゃんのいろんな服装は見てみたい。あ、でも着てくれなそうやな…

「いや、俺のいるまちゃんも可愛いよ?」

「らん君の方が可愛いでしょ」

「なっちゃんも可愛いよ?」

……静寂が訪れ、お互いがお互いに顔を見合わせ、静かになる部屋。誰も彼女の可愛さについて譲る気はないっぽい。

「…今日は彼女たちを仮装させる作戦を考えるかぁ…らん君が一番可愛いと思うけど」

「そうだね…いるまちゃんが一番可愛いと思うけど」

「なっちゃんが一番かわいいと思うんやけど…作戦ってなにするん?」

「そのまま衣装渡してもいるま君となつ君は着てくれなそうやん?らん君は拒否してもこさめも仮装するからって言えば頼んだら着てくれそうやけど…」

「確かに、らんらんならこさめちゃんが着るっていえば着てくれそうだね。」

「かわいいこさめちゃん大好きって感じやしな。…おれらは仮装する意味あるん?」

「え~と、当日はトリックオアトリート!!って言って悪戯で仮装して貰おうと思ってるんよ。お菓子はまぁ隠したりすれば大丈夫やろうし。」

「そこで、こさめ達も仮装してなきゃ悪戯は成立しなくない?って思ったんだよね~!!なつ君とかそれこそ言ってきそうだし。」

「うわ~、ひまちゃん言いそうだなぁ…仮装は何にするの?」

「ん~、自分のは決まったんやけどらん君のはまだ迷ってるんよねー、なんかある?」

「あんな言っといて決まってないんや…」

「衣装はいっぱい買ってあるんやけどね~、らん君なんでも似合いそうやしどれも捨て難くってさ~」

「たしかに、どれか1つって言われたら難しいな…なっちゃんがあんまり着なくて…露出が無い服…」

「みこちゃん…笑。俺たちにも仮装したひまちゃん見せてくれるんだ…」

「あ、皆で見せ合う訳やないの?見せ合うなら露出少なめにしようと思ってたんよ」

「こさは2人きりの部屋で仮装してもらうで?もちろん、こさ以外には見せないつもり」

「いるまちゃんも俺以外には見せないだろうし…見せ合うことは無さそうかなぁ」

「なら露出多くてええか…なっちゃんの露出はおれ以外に見て欲しくないし。」

だって、おれ以外になっちゃんの肌を見せる必要なんてないしな。

「こさ思ったんやけどさ、脱がしやすい服の方がよくない?だって仮装させた後ってどうせ脱がせるもんね」

は、はれんちな話しとる…いやでも、すっちーもはれんちなこと苦手やし大丈夫なはず…!!

「__…まぁ…たしかに…」

「すっちー!?」

なっちゃんもらんらんもいないから破廉恥な話はしないと思ってたのに裏切られたんやけど……!?

「いやみこちゃん、聖人の振りせんくてええよ?どうせエッ_」

「はれんち!!」

「俺、前にひまちゃんがキスマついてるの見たけど?」

「ならみこちゃんもえっちな事してるじゃんw」

なんでこんな話してるん…!?2人まではれんちな話し始めたらグループのチャンネルBANされちゃうやろ…!?

「キスだけで!!おれたちまだはれんちな事してないし…!!」

「えっ!?みこちゃん達今付き合って何ヶ月やっけ!?」

「……半年くらいやな」

「さっきのキスマの話はなんだったの!?」

「…なっちゃんから、誘われる?ことは多いんやけど、やっぱりまだ1年も経ってないのにそういう事するのはイヤで…」

「そしたらなっちゃんが、じゃあせめてキスマ付けてよって拗ねた声でおねだりしてきたんよ…かわいかった」

「そ、それに!おれの彼女って分かりやすくするためやからええんよ!!なっちゃん、自分が思ってるよりモテるのに気づいてないし…やからおれがなっちゃんを害する人全てから守らへんと…!」

「なつ君、大事にされてるねぇ?」

「ねー、みこちゃんってやっぱ愛重いんだねぇ」

重いんかなぁ…普通やと思うんやけど…彼氏以外に肌を見せたくないのも、なっちゃんはおれの彼女ってわかりやすくするのも。

「まぁ、キスマは全員つけてるからええとして。彼女に着させる可愛い仮装を考えよー!」

「「おー!!」」

話す内容はずれてきてる気がするけど…ようやく会議っぽくなってきたな…。そういえば、今なっちゃん達なにしてるんやろ___。

_____________________

▷暇72side‎

「いるま、らん。よくここに来てくれた。」

「お、おう。どうしたなつ。」

「どしたのなっちゃん?そんな真剣な顔して…」

急に部屋に2人を呼び出したため、かなり驚いている様子。俺にとっては大事な事だから許してもらいたい。

「今週の10月31日はなんの日だか分かるか、いるま?」

「…えーっと、ハロウィンか。」

「そうやん!神イベントじゃん、こさめの仮装見れるし!っしゃあ!!」

露骨にテンションが高くなったらんと、低くなったいるま。

「こさめにお菓子いっぱいあげたいけど悪戯もされたいなぁ…」

「きっっっっしょ…なつ、らんは置いとくとしてハロウィンがどうしたんだよ」

「らんも言った通り、仮装があるじゃん?…俺ら、絶対仮装させられると思うんだよな。」

「そういえば今、こさめがすちみこを呼び出してなんかしてるよね~」

「あー、確かになんかがやがやしとるねぇ。作戦会議してんのかもな」

「すち達が俺らを仮装されるための作戦会議ってことか?…んじゃ、俺らは仮装させられないように作戦会議しようぜ。俺も仮装は服によっては嫌だし、てかすちの持ってくる衣装なんてろくなもんじゃねぇだろ」

「え~、俺は別に仮装に抵抗ない……けど…こさめの見れるなら別にいいわ。」

「お前こさめの事好きすぎだろ…」

「なっちゃんだってみこちゃんの事大好きじゃんか、裏では俺たちにみことの事ばっか話して…本人に言ってあげればいいのにさぁ…」

「いや、みことにも言った上でらんに話してるから…!」

「…んでなつ、作戦は具体的にあるん?」

「よくぞ聞いてくれたいるま。__ある。」

「お、ずばりその作戦とはなんですかなっちゃん!」

「……………先に仮装しとけば良いんだよ…!!」

「あー…確かに…?」

「なんの仮装するの?」

「楽だし露出ないけぇ、お化けにしようと思ってるんよ」

「あー、みこと露出嫌がるもんな…」

「なっちゃん愛されてるよなーほんと。恋人以外に肌を見せたくないって…こっちまで甘い空気が毎日伝わってくるもん」

「こさめとらんだって大概だろ…こさめからもすちからも独占欲感じるわ」

「すちも独占欲強いよねぇ、まぁこさめも強いけど。」

「さらっとデレんなよ…らんは仮装しとくん?」

「いや、俺はこさめに悪戯されたいからしないよ?いるまはどうすんの?」

「俺もなんか用意して仮装するわ。…よし、大体決まったっぽいし…向こうも落ち着いてきたっぽいし、バレる前に解散しようぜ」

「え、今からが盛り上がるとこだろ」

「そうだよいるま、こさめのかっこよさについて語りたいんだけど?」

「「それは配信でやれよ…」」

「リスナーにバレるだろ…お前ら同じこと言ってハモりやがって…」

「いや、普段からこさめの惚気何回聞いてきてると思ってんだよ…」

「俺だってなっちゃんの惚気聞いてるじゃん」

「え、お前あんだけ俺に話しといてらんにも話してんのかよ…みことのこと好きすぎだろ…」

「いるまこそ俺にすちの話してくるだろ、いじれる立場じゃねーぞ。こっちはある人を見習って四六時中録画してるんだからな、いつでもすちに渡せる」

「は?さすがに嘘だろ」

俺はスマホをいじり、録音を再生する。

『……俺、普段あんま…素直にすちに言えねぇんだけど…すちは、そんな俺のことも理解してくれてるんよ…そういうとこ…す………ちだなって』

録音を一旦止める。これは、いるまとお酒を飲んだ時に入手した激レア動画。俺がお酒を飲んでないから寝てないっていうのもあってより。

みことに『おれがいるところ意外ではなっちゃんお酒飲んじゃダメやからね!!』って言われてるし。…独占欲強いのみことから感じられるの、大切にされてるみたいで嬉しいんだよな…。

「すみませんなつ様もう二度といじんないんで…消してくださいませんか?」

「いるま、好きって言えなくてすちって誤魔化してるだろwwwいるいる可愛いね~」

「あーもう帰るわ、じゃあな」

「待って待ってごめんいるま、いじりすぎた」

「らんは許さない。」

「原因作ったのなつなのに!?」

「すちにバレるのだけはまじで無理だもん」

「…俺も24時間録画しようかな…」

「え、らんセッ」

「なつ、最後まで言わなくていいよ」

「はい…」

◇◆◇

ー 10月31日 AM:9:00 ー

▶こさめside

ついにハロウィン当日。

らん君にイタズラするために、こさめ用に買ったナース衣装を着る。スカートは短いけど、らん君の衣装ほど露出は多くない。少し水色が入った袖と胸元に水色のハートがあってその中にピンクの十字架があるのがお気に入り。水色とピンクって、なんだかこさめ達みたいだから。

らん君、可愛いって思ってくれるといいな…

みこちゃんとすっちーに連絡を入れて確認を取り、らん君の部屋に向かう。扉をノックすると、そこには眠たそうに目を擦りながら恋人が出てきた。

「___…んん……こしゃ…?」

「あ、らん君!おはよー。…起こしちゃった?」

「ううん、丁度起きたとこだから大丈夫だよ。そんなことより…」

そこで話すのをやめ、こさめの全身をじっくりと見て、ぱあっと顔を輝かせるらん君。

「……かわいい!!こさめ、仮装してきてくれたん!?しかも、ミニスカナース!?似合っててかわいい♡俺のために仮装してくれてたり…?」

想像以上に早口で褒めてくれる。気に入ってくれたみたいでよかった。

「そうだよ~、らん君のために仮装してきたの♡可愛いでしょ?♡」

「かわいい!こさめかわいい!」

「ふふ♡ありがと、それよりらん君…トリックオアトリート!お菓子くれなきゃイタズラするぞ!」

「小悪魔なこさめも可愛い…イタズラでお願いします!!」

「んもぉ、らん君ってばMなんだから…まぁ、そんなとこも好きだけど…」

「じゃあ、らん君もお着替えして仮装しよ?こさがらん君に衣装買ってきたから!」

「え、ほんと!?どんなやつ?」

これね、と言いながららん君に衣装を渡す。

「こ、こさめ…これって…バニー?」

「そうだよ?あ、着れないならこさが手伝ってあげよっか♡?」

「いやぁ…その…実際に着るのはちょっと恥ずかしいっていうか…」

「こさめのイタズラ、らん君にバニーの衣装着てもらうことなんだけど?…着替えれたら、こさめのこと呼んで?それとも部屋入っていい?」

「よ、呼ぶから!待って!すぐ着替える…」

バタンとドアを閉められたので、廊下で待つ。らん君どのくらいかかるかなー、普段あんなMっぽいこと言ってて恥ずかしがっちゃうのかわいいなぁ…裸だっていつも見てるのに…

『__うわ…足の露出やば…っ』『…胸空かないんだ…』『あんなこといるまたちの前では言ったのに…思ったよりはず…』『……お、俺こさめにどんな顔して出てけば…』

少しだけ壁が薄いこの家は、耳をすませば微かに声が聞こえてくる。着てはいるんだろうけど、出てこれないのか。

「らんくーん?まだー?」

『っ!…こ、こさめ~?入ってきていいよ?』

「お邪魔します!」

お部屋にお邪魔すると、ベットにちょこんと座っていた恋人。ちゃんとバニーの服装と網タイツ、うさ耳をつけてくれていて、顔を赤らめながらも不安そうな様子で、上目遣いのらん君と目が合う。

「……どう…?//」

「らん君……かわいい、めっちゃ似合ってる…」

「ほ、ほんと?」

「こさがらん君のために選んだ衣装だし、らん君自体が可愛いんだから似合わないわけないやろ」

「…~っ!!//」

「ふふ、顔真っ赤にしちゃって可愛い。」

「ねぇらん君、今日1日空いとるよね?配信ないんやし…」

「今から~、無防備なうさぎのらん君を襲ってもいい?♡」

「……お願い、します…♡」

________________

ー 10月31日 AM:10:00ー

▷いるまside

「__まちゃーん、起きて?」

……す、ち…?

「_るまちゃん、おーい」

「…ん……すち?」

「あ、起きた。おはよう、いるまちゃん」

「おはよ…?」

なんですちがいるんだよ、ここは俺の部屋のはずで…確か昨日……すちに寝込み襲われて…

「あ、朝からやんないからな!?」

てか、腰めちゃくちゃ痛てぇし…

「……んふふ、何を期待してるの?いるまちゃん?♡」

「すちが部屋に来る時って大抵ヤりにくる時だろ…」

「それはいるまちゃんが可愛いのが悪いよぉ。今だってそんな可愛い格好しちゃって…気づかないの?」

可愛い格好って…今俺は、パジャ__

「っはぁ!?なんだよこれ!?」

よく見ると、俺はポリスの衣装を着せられていた。しかもミニスカートだし、ご丁寧に片手だけ手錠がはめられている。くっそ、前日から対策されんのかよ…

「ハロウィンの仮装だよ?」

「ちがっ、そういうことじゃねぇ。なんでこんなん着せてんだよ!?」

「いるまちゃんが可愛いからだってば。それに、俺が頼んだっているまちゃん着てくれなそうだし…」

「そりゃミニスカポリスなんて誰だって着たくないだろ…男だし…」

「似合ってるのに…」

そんなしょぼくれた顔されたって許さないからな?

「それに、すちはなんも仮装してないのおかしいだろ。すちもミニスカポリスでも女装でもなんでもいいからすちもなんか着ろよ!」

「ええ、いるまちゃんのしか無いよ…いるいる可愛いねぇ♡」

「あーもういいです、逮捕します。」

てか自分のも買えばいいのに…

「逮捕って…いるまちゃん、その手錠俺に片方はめてくれるの?」

「そりゃそうするしか__」

「ずっと一緒に居なくちゃだよ?俺はいいけど…鍵外すなんてしないし…」

「……お前まじ…」

「ハロウィンの間だけ手錠生活する?…それとも、このまま罪人を見逃すの?」

「どっちも俺に得ないだろ…」

「……いるまちゃんは、俺の事好きじゃないの?」

「……っ、そういうわけじゃねぇし…//」

「どういう訳じゃないの?」

「………だからっ、俺は…すちのこと、ちゃんと大好きだから…//」

「だから?」

「……ずっと、一緒にいてください……っ//」

「…いるまちゃん…♡」

「これで、満足かよ…?//」

「……ちょっとだけ触らせてくれたり?」

「………少しだからな、少し」

別に、すちのことは恋人として好きだし。ずっと素直じゃない態度とって、愛想つかされるのも嫌なだけで…すちを甘やかしてるわけじゃねぇ。

そう、それこそみことみたいに。

___________________

ー 10月31日 AM:10:30ー

▷みことside

10時半…そろそろおれの出番やし、着替えへんと。

仮装した状態でお互い合わないようにするために、当日はよく連絡を取り合おうとこさめちゃんとすっちーと話し合った。

『今から突入します!』9:05
『もう大丈夫です、らん君可愛い』9:25

『まだいるまちゃん寝てて可愛い』10:00
『ずっといるまちゃんの部屋にいるので大丈夫です』10:23

2人のメッセージを見返してから、自分も送り、そのままなっちゃんのお部屋に向かう。

近いから、すぐお部屋着いちゃうなぁ………寝息が聞こえないし起きてそう。…な、なんか緊張してきた…

「……な、なっちゃん?起きてる?」

『起きとるけぇ、どーぞ』

「お、お邪魔します…」

……よく考えたら、恋人の部屋に2人きり…はれんちでは…!!だめだめ、まだ半年なんやし…

「ハロウィンだから襲いに来たんだろ?残念でしたぁ、俺はもう仮装してるから!」

部屋に入ると、ベットに座りながらドヤァ…という効果音がつきそうな程明るい声で言ってくるなっちゃん。ただ、目と口元しか空いていないせいで表情がよく見えない。絶対可愛い顔しとるのに…!

「なっちゃん、どしたんそれ…」

「変な服着させられたくないけぇ、対策。」

「かわいい…」

その発想も仮装でお化けを選んだところも、それを自信満々に言ってくるところも、ぜんぶかわいい。

「…お前なんでもいいの?」

「なっちゃんだから全部かわいいんよ」

「……みことのばーか」

拗ねたように、耳を赤らめて目を逸らして言うなっちゃん。そういうとこなのに、なんで無自覚なんかなぁ…

「なぁんで!本当の事言っただけやろ…」

「んで、何しにきたの?」

「……なっちゃんを仮装させにきた」

「やっぱ襲いに来てるじゃん」

「襲いはしないから!」

まだ付き合って半年なんやって…恋人がはれんちな事を望んでるのは分かっとるけど…

「みことは仮装しないん?」

「…なっちゃんが仮装してくれるなら」

押せば着てくれると思うんよな…おれのお願いに弱いし…

「ちなみに、なんの衣装があるか聞いていい?」

「えーと、メイド服と執事服が2つずつある」

「なんで2つずつあるん、俺とお揃いにしたかったん?w」

「…そうって言ったら、着てくれるん?」

「執事服なら、かっこいいしいいよ?」

「ほんまに!?着替えてくるな!」

「いや、ここで着替えればいいだろ…みこと、意識しすぎ」

「う…なっちゃんが言うならそうするけど…」

お互いに背を向けて、着替え出す。

こ、恋人の前で服脱ぐんよ?めっちゃ衣擦れの音するし…意識しないではやく着替えへんと…

白いシャツ着て…タキシード羽織って…黄色のネクタイを結んで…黒いスラックスに脚を通して…結構足ぴっちりしとるな…

「____みこと、着替えれた?見ていい?」

「だ、大丈夫!」

なっちゃんが振り返っておれを見つめてくる。

「…似合うね、みこと」

「な、なっちゃんも似合ってる!!かっこいい!」

ネクタイが赤いことくらいしか違いはないのに、おれより似合っててかっこいい。

「ありがと。……ご命令があれば、何なりと承ります、みこと様。」

「はぇ…かっこいい…」

おれの恋人、かわいいだけやなくてかっこいいのもずるい。

命令………あ!

「な、ならメイド服着て欲しい!」

「……他にご命令は?」

「メイド服着て欲しい以外思いつかへんから、お願い!」

「…………に、似合ってなくても知らねぇからな?」

「え、着てくれるん!?」

「…みことの執事だし。メイド服のお金もったいないし…」

「ありがとうなっちゃん、好き!」

なっちゃん、やっぱなんだかんだ着てくれるん好きやなぁ。大好き。

「…スカートみじかっ…落ち着かねぇ…」

「み、見てええ?」

「……ダメって言っても見るだろ」

「なっちゃんが嫌がるなら見ないよ?」

「…それはそれで着た意味なくなるから嫌、かも」

「見ます!」

「…似合ってんの?俺、男だよ?」

信じられないものを見るような目で見てくるなっちゃん。おれ、こんなになっちゃんのこと好きなのに。

「似合っとるよ!かわいい!」

レースがたくさんついた、黒いメイド服に身を包んでるなっちゃん。恥ずかしいのか、いつもの透けるように白い頬が染まってるし、目線が合わない。かわいい。

「かわいいな…かぁいい…」

「みことって女の子が好きなん?」

「なっちゃんやから好きなんだってば。」

「そんないい人じゃないよ?俺。」

「もー、なんでなっちゃんは自分の良さ自覚してないん!?」

「そんなに自信ないなら今からおれがなっちゃんの好きなところ全部言うから!」

「え、それはちょっ」

なっちゃんが疲れないように、ベットに座らせる。おれも対面に座り、しっかり目を合わせて。

「まず、なっちゃんの性格から話させて欲しいんやけど___」

◇◆◇

「…み、みこと、もう分かったから十分やけ...30分経ったから…っ//」

「あと30分だけ!」

「無理…恥ずい…//また今度じゃダメ?」

「……じゃあ、ちゅーだけしたい…お願い…」

「ん…」

否定せず、目を閉じるなっちゃん。これは、いいよっていう合図。

そっと唇を優しく合わせる。…柔らかくて、あったかくて…幸せだな。

「...俺も、みことのこと好き。」

「おれも、なっちゃんのこと大好き。」

「…今からえっちする?」

「…………それは、1年経ってからで……」

「……ずっと、待ってるから。俺から離れないでね、みこと」

もう1度ちゅーをする。おれの気持ちが伝わるように__。







fin

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