※10000文字越え
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_ こさめside _
こさめには、はよ付き合えやと思う2人組がいる。そう、それはなつ君とみこちゃん。
会話を思い返す度、やっぱ100%両思いでカップルの雰囲気なのに、なぜか付き合ってないらしい。
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『なっちゃんなっちゃん!!』
『なにみこと、どしたん』
なつ君に勢いよく明るい声色で話しかけてるみこちゃんと、優しい声で返しているなつ君。
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『なっちゃん、この前な…』
『へぇ、良かったじゃん笑』
嬉しそうに思い出を話すみこちゃんと、それを楽しそうに聞いてるなつ君。
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『かぁいい、かわいい、かわいいねぇなっちゃん』
『……』
なつ君が噛んだりお酒飲んだりしてバブになったときにかわいいとすぐ言うみこちゃんと、何も反応はしないけど少し耳が赤くなってたなつ君。
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『なっちゃん、それ重いやろ?おれも持ってく!』
『あ、ありがと…//』
なつ君が重い機材を震える腕で運んでいた時、すぐに気づいて一緒に持って行ったみこちゃん。そんなかっこいいみこちゃんに、顔を赤らめたなつ君。
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『…んん、みことぉ…眠い…』
『ふふ笑、眠いねぇ、寝よっか。』
なつ君がお酒を飲んで酔ったとき、真っ先になつ君が甘えにいくのはみこちゃんで、そんなバブみたいななつ君を満面の笑みで見ていたみこちゃん。
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『___!』
『なっちゃんすごい!ナイスナイス!』
◇
『やったやった…!!』
『みことすごいじゃん!ナイス!えらいえらい!』
お互いが苦手なゲームをクリアしたり、勝負事で勝ったりした時にすぐに褒め合って、甘やかしあってるみこちゃんとなつ君。
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『ひまちゃん、今いい?』
『ん、どしたすち』
『………なっちゃん…。』
なつ君がすっちーに話しかけられたとき、みこちゃんが零した独り言。
思い返せばキリがない。思い返すほど、みこちゃんはなつ君の事が好きやし、なつ君もみこちゃんのことが好きやと思う。気づいたのは、6人で同居し始めた3ヶ月前くらい。…毎日毎日、みこちゃんとなつ君はこんな感じだ。
うん、だいぶ焦れったい。付き合うなら付き合ってイチャイチャして欲しい。付き合った瞬間からかいたい。だって、絶対おもろそうやん?
だから、こさはこの2人をくっつけるために動こう思う。頑張れ、こさめ…!
◇◆◇
「みこちゃん、今いい~?」
早速みこちゃんの部屋に凸って、ノックする。
「こさめちゃん!?もちろん、大丈夫やけど…」
みこちゃんは、困惑しながらも部屋に招き入れてくれた。すぐ本題に入る。
「みこちゃんって、なつ君のどんなとこが好きなの~?」
「へ!?なんでこさめちゃん知っとるん!?」
口をぽかんとあけて、目を見開いてありえないとでもいう顔をしているみこちゃん。それに、耳まで真っ赤になってる。
こんなあからさまなら気づかないわけないやん。隠せてるとでも思ってたのかみこちゃん…。
「隠してたつもりやねんけど…やっぱこさめちゃん頭ええな…」
感心したように呟くみこちゃん。しかも隠せてると思ってるし…いや、こさめの察しが良いとかじゃなくて、みこちゃんが分かりやすいだけなんよ。
だって、同居し始めてからお互いの雰囲気が全然違うんやで?通話越しや配信、動画だと気づけへんかったけど。
みこちゃんは、なつ君のところに積極的に話しかけに行くし…なつ君がまニキと話したり、距離が近くなる度にみこちゃんの表情は曇っていくし、なつ君がまニキと別れたあとは顔の曇りが晴れる。結構分かりやすい。
「みこちゃん、めっちゃ分かりやすいで?」
「うそぉ…!隠しとるつもりなんやけどな…」
無意識ってこわ…みこちゃん、恐ろしい子…。
「なんで隠す必要があるん?告っちゃえばええやん!こさめはすぐらん君に告白したけどなー」
「えぇぇぇぇ!?らんらんとこさめちゃん付き合っとるん!?」
「付き合ってるで?なんでそんな驚いてんの…」
そういえば言ってなかったかも?まぁどうせいつか言うやろうしええか!話進めへんと…
「はぇぇ…らんらんとこさめちゃんが…」
「らんらんが恋愛禁止って言ってたんやけどなぁ…」
「へ、恋愛禁止ってなにー?」
「結成してすぐのルールでらんらん言ってたやん、えーと…〈約束その51.グループメンバー同士の仲がこじれると良くないから、恋愛は禁止にしようね!〉って。」
「なにそれ、こさめ知らんわ。」
ほんまに知らんなぁ…寝てたんかな…
「みこちゃん、そのルール守って気持ち隠してたってこと?」
「そう!…こさめちゃんにバレてるならなっちゃんにもバレてへん!?おれそんなに分かりやすい!?」
「遠回しにこさめの事ディスってない!?…なつ君、はー…」
気づいてるって言った方がええんかなー…言うてこさも確信があるわけでもないし…99%気づいてそうやけど…
「多分、気づいてるんやない?」
「ほんまに…!?嫌がられてたらどうしよ…」
「嫌がってないと思うで?告白しちゃいなよみこちゃ~ん!」
「面白がってない!?」
「こさからしたら焦れったいんやもん!頑張れみこちゃん!!じゃ、またね~」
「急やなぁ!?ま、またな…!?」
一旦、みこちゃんの部屋を出てこさめの部屋に戻って整理する。
ちなみに6人の部屋の位置は2階にあって、会議するのはリビング。左側に3部屋、右側に3部屋あって、階段のすぐ近くがすっちーで、奥になつ君、こさめと続く。反対の右側で階段に1番近いのはいるま君、みこちゃん君。らん君で、恋人通し対面になる。部屋決めの時自然にそう決まったんやっけ…まだこさめ達しか付き合ってないけど…まぁいっか!
まず、シクフォニに恋愛禁止なんてルールがあったなんて初耳やな、らん君から聞いたことないけど…。
ま、みこちゃんが好きなのは確定したんやし、後はなつ君の気持ちを確かめてみこちゃんに告白させて付き合わせるだけやな!
よし、なつ君の部屋にも凸るぞ!
「…なつくーん?今空いてる?」
「こさめ?珍しいやん、どしたん」
部屋をノックして声をかけると、なつ君は落ち着いた様子で部屋に入れてくれた。
「えーっとぉ、なつ君はみこちゃんのどこが好きなんかなって」
「…はぁ?なんの話?」
「だから、みこちゃんのどこが恋愛的に好きなん?」
「っ…別に、みことのこと恋愛として好きじゃねぇ、けど?」
さすがなつ君、かまをかけても引っかかんないか…ただ少し言葉に詰まってるから、動揺はしてる?
「なつ君、別に隠さなくてもええんやで?こさめ知ってるから」
「…確かに、みことは普段あんなバカなのに周りのことよく見てて気遣いもできるし、俺が何言っても何しても受け止めてくれるし、たまに頼りになることあってかっこいいとは思うけど…」
「好きやん」
間髪入れず言ってしまった。なんで逆にそれで好きじゃないん?
「違っ、いや、その…メンバーとして好きなだけで恋愛的じゃないから。」
「はっはーん、そんな事言うならみこちゃんが他の人に告白してもいいんやな?なつくんは…」
「っはぁ?このグループ恋愛禁止だろーが…」
「みこちゃんも言ってたけど、ほんまなん?」
「らんが結成してすぐ言ってただろ。あー、確かこさめは気失ってたな」
「こさめ、らん君と付き合ってんねんけど」
「……ごめん、もっかい言って?なに?」
「だから、こさめ、らん君と付き合ってるの。恋人。」
そんな意外…?見たことない顔して固まってんねんけどなつ君。
「律儀にルール守ってた俺が馬鹿みたいじゃん…や、別にみことの事は好きじゃない…嫌いとかじゃなくて…恋愛として見てないって意味だからな…?」
「こさめ別になんも言ってへんけど…w」
「じゃ、こさめそれだけ聞きたかったから帰るで、またね~」
「…また。」
なつ君の部屋を出て、こさめの部屋にまた戻る。
なつ君、みこちゃんのこと本気で好きじゃん。恋心に気づかないようにしてるだけで。
あと、これで2人が付き合わない理由が分かった。らん君が初期に言った、恋愛禁止というルールに縛られてたんや。けど、こさめが破ってらん君と付き合い始めたからもうそのルールはない。それを全員で共有すれば解決するのでは?うんうん、こさめ天才。
よし、今度の会議でらん君に言ってもらおっと!
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_ みことside _
おれは、なっちゃんの事が好き。
おれはなっちゃんに堕とされた。誰にでも優しくて、全然他人を見下すとかない所も尊敬するし、普段ちょっとだけお口が悪いのに、ホラーゲームをしたりお酒を飲むと赤ちゃんみたいになるのもかわいい。それでおれが「かわいい」って言うとふいってそっぽを向いて不機嫌オーラを出すのにちょっとだけ耳が赤くなってるのもかわいいと思う。
みんなにはバレないように、だけどなっちゃんには好意に気づいて貰えるようにって、少しずつ行動はしとるけど。なっちゃんは結婚したがってるし、子供も欲しがってる。それに、らんらんが言ってたグループ内の恋愛禁止ルール。そのルールをおれが破って、自分勝手になっちゃんに告白して、仲がこじれてグループ解散なんてするくらいなら、今のままでも…。
ずっとそう思ってたんに、こさめちゃんはらんらんと付き合っとるなんて…らんらん、なんでルール破っとるん!?律儀に守ってたおれがアホみたいやんか!?
しかも、こさめちゃんに好きな人バレちゃうし…バレて欲しいのこさめちゃんじゃなぁい!
「…みこと、聞いとる?」
「うわぁ、なっちゃん!」
なっちゃんに名前を呼ばれるだけで、心がふわふわして、頬が緩んじゃう。おれのこと、ずっと心配してくれてたんかな?
「みこちゃん、会議中なんだけど?」
「ご、ごめんらんらん、考え事してた」
だめだめ、後で考えへんと…今は会議中…。
なっちゃんの席、おれの対面やからついついなっちゃんを見ちゃう。…やから、会議中なんやってば。
「みこちゃんも戻ってきた事やし、らん君言ってくれる?」
「…う、うん。実は、皆に伝えたいことがあって…」
「改まってどうしたんだよ、らん。」
「……俺とこさめ、付き合ってるんだよね。」
「……はぁ!?」「……えぇぇぇ!?」
知らなかったのか、まニキとすっちーが同じタイミングで声を上げて驚いている。仲良しやな…。
「おい、どういうことだよらん、こさめ…説明しろ」
「そうだよらんらん、こさめちゃん…いつから…」
「付き合い始めたのは、同居する1ヶ月前くらいだから…3ヶ月前からかな?」
興味があるのか、らんらんに質問攻めするすっちーとまニキ。
「全然気づかんかったわ…ってか、なつとみことは知ってたん?全然驚いてないやん」
「おれは…1週間前に聞いたんよ」
「俺も、1週間くらい前にこさから聞いた」
「ふーん、2人だけ知ってたって事は…なつとみことも付き合ってんの?」
「つ、付き合ってへんよ!?」「付き合ってねぇから!」
まニキにそう聞かれた瞬間、必死で否定する。うぅ、顔が熱い。
「なら、__まちゃんに…告白…」
「…すっちー?なんか言った?」
俺の隣でボソッと何かを言ったすっちー。__まちゃんって…ひま、ちゃん?なっちゃんのこと?
「ううん、なんでもない。」
これ以上深く突っ込まれたくなかったのか、話を戻すすっちー。なんやったんやろ。
告白って言ってたよな…ひまちゃんに、告白。おれが、なっちゃんと付き合ってるのを否定した後に。
って事は…すっちーは、なっちゃんが好きなんや…!!
もうこの後告白するんかな?どうしよう、なっちゃんがOKしたら。すっちーと仲良く話してること多いし…両思い、なんかな…?
…友達と好きな人が被るなんて、思ってへんかったけど。
___なっちゃんだけは譲れない。
すっちーより先に、なっちゃんに告白しないと…!
「なっちゃん!!」
「みこちゃん、なつならもう部屋戻ってるよ?」
いろいろ考えていたせいで、会議はもう終わっていたらしい。
「す、すっちーは!?」
「すっちーももう部屋戻ったで?……あ、_______!」
「ありがとらんらんとこさめちゃん!」
こさめちゃんが何かを言い終える前に、すぐになっちゃんの部屋に向かう。
急いで階段を上りきると、すっちーの部屋に入って扉を閉めたなっちゃんが見えた。そして少し聞こえるすっちーの声。
『__まちゃん、来てくれてありがとう。俺、ずっと前から…』
おれは勢いのまま、部屋の扉を開ける。
「ま、待ってすっちー!!おれも__」
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_ なつside _
俺は、みことの事が好きだ。…好き、だった。
みことって、普段はあんなにほわほわしてて、人の話を聞いてなそうに見える癖に、思ってるより人の事をよく見てて、気遣いが出来て優しい。俺がBADに入った時はすぐ気づいて励ましてくれるし、ご飯にも連れて行ってくれる。
BADに入ってなくたって、みことはいつだって俺に甘い。俺の自己肯定感が低いからか、何したって褒めてくれるし、何をしても受け入れてくれる、そんなみことを太陽だと思うくらいには、影にいる俺を照らして、みことが救ってくれた。
だから、だから…俺はいつの間にかみことを好きになってた。
アタックしよう、と思ったことはある。
そう思った日に、こんな夢を見た。
俺がみことに好き勝手アタックしまくって、俺が告白して、みことはそれを断って、俺とみことは気まずくなって。メンバーにもその空気感が移って全員がなぜかお互いをお互いに気まずくなり、解散する夢。『…だから恋愛禁止って言ったのに。』とらんがぼやいた所で目が覚めた。
俺のせいでこんな結末を迎えるくらいなら、好きという気持ちは抑えてみこととは今のままでいい。だから、こさめにも好きじゃないと言った。
そう思っていたはずなのに、1週間前に判明したこさめとらんの交際。こさめにみことのことが好きなのをバレたくなくて、必死で取り繕ったけど、焦りすぎて多分失言してる。…恋愛禁止なんて、嘘じゃん。アタック、今からでも遅くないかな…。
ただこさらんがイチャイチャしてた会議が終わり、この後のことを考えながら部屋に戻る。そしてすぐ、バタバタと階段を駆け上がる音に、何事かと部屋を出ると。
「ま、待ってすっちー!!おれも…」
「おれも、なっちゃんのことが好きやから!!」
「…は?」「…え?」
聞こえたみことの声。困惑した顔をして、裏返った声をあげるすちといるま。
おれも、なっちゃんのことが、好き。...脳にようやく入ってきた言葉の意味を考える。
「…はぁ!?//」
「は、ぇ…なっちゃん!?」
咄嗟に部屋に戻ろうとしたのに、みことが俺を引き止める。
「待ってなっちゃん!!」
「…~っ!?//」
物凄い勢いでみことに腕を掴まれ引っ張られ、気づいたらみことの腕の中にいた。
…俺、みことに抱かれてる…!?
俺のか、みことのか分かんないけど、うるさいくらいに鼓動が鳴っていて。
「っちょ、みことっ…離せっ…//」
「…逃げそうやからやだ。」
そう言ったみことは、誰が聞いても分かるくらいには拗ねていた。
違う、抱かれるのが嫌なわけじゃなくて、いるまにもすちも見られてんのが嫌なんだって…今俺、絶対顔真っ赤だから…っ。
「……なっちゃん、もう1度ちゃんと言わせて欲しい。」
俺より背が高いみことを見るには、顔をあげなくちゃいけなくて。顔をあげると、いつもとは違う雰囲気のみことが真剣な眼差しで俺を見つめていた。
「…ずっと前から、なっちゃんのことが、好きでした。…こんなおれで良ければ、付き合ってください。」
みことを、好きだと思わないようにしてたのに。…[[rb:好きな人 > みこと]]からの告白は、死ぬほど嬉しくて。
「…っ、俺も…みことのことが………好き、です。お願いします…」
上手く喉が動かなくて、声が震えたけど、ようやく伝えられた。だって、急展開すぎんだよ…っ。
「…なっちゃん、顔真っ赤でかわいい…♡」
「…可愛くねぇから、見んな…っ//」
顔を見られたくなくて、俯いてそのまま胸に頭を預けると、腕の力を強くしてくるみこと。
「…みこちゃん、ひまちゃん。一応ここ廊下っていうか…そのぉ…」
「…っお、おまえら…自分たちの部屋でやれよ…//」
!?…こいつらがいたの忘れてた…。
「…みこと、部屋でやっていいから…っ、一旦離して…」
「…絶対またやらせてな?」
コクコクと頷くと、ようやく離してくれたので、辺りの状況を見る。
そこにいたのは、なぜか俺以上に顔を真っ赤にしているいるまと、そんないるまと対照的に涼しい顔をしているすち。
…お前らは何があったんだよ……。
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_ みことside _
あの後いろいろ大変やった。
結果だけ言うと、すっちーが好きやったのはひまちゃん_なっちゃんじゃなくて、いるまちゃん。
いるませんせーに告白しようとした時に、おれが入ってきて、なっちゃんが来て、おれらがイチャイチャしてる間に、すっちーもいるませんせーに告白したけど、いるませんせーの返事は保留らしい。多分、すぐに付き合うと思うから心配してないんやけどね。すっちーの部屋に入っていくなっちゃんは、焦りからの見間違いやった。ごめんなすっちー…。
おれとなっちゃんが付き合った報告をするため、会議をしていた部屋に2人で戻る。
「んっ…こさ、今だめだから…//」
「えー、だってらん君がこさめのこと煽ったんだよ?」
「煽ってない…!!」
「まだイチャイチャしてたのかよ…」
「な、なつ!?//み、見てた!?」
「見てない見てない。話があるけぇ、聞いてほしい」
破廉恥なことをしようとしてたこさめちゃんとらんらんは置いといて、なっちゃんが今あったことを簡単に話す。
「なっちゃん、みこちゃん、おめでと~!!」
「っそっか…良かったぁ…っ、おめ、でとっ…」
1番に言ってくれるこさめちゃんと、
こさめちゃんから状況を聞いてたのか号泣してるらんらん。
「俺のせいでっ、みんなが、付き合えなかったら…どうしようかと、思ってた…」
「らん君、泣きすぎ笑」
「だってぇ…っ」
「よしよし、らん君、大丈夫だからね♡」
「こさめぇ…っ」
また2人の世界に入ってる…こさめちゃんにお礼したかったんやけど、また今度やな。
「……みことは、俺とずっと一緒にいてくれる?」
急に不安なのか、目を潤ませて聞いてくるなっちゃん。
返事をするかわりに、なっちゃんの手をとって口付けをする。
「っ…//」
「…なっちゃんがどんなに離れたがっても、おれが絶対離さないから。」
__なっちゃんも、おれから離れちゃダメやからね?
◇◆◇
あの忙しかった日はあっという間に過ぎ、2ヶ月が経った頃。…毎日家の空気が、どこにいても甘い。
例えば、リビング。
なっちゃんとソファに座って、雑談してた時。
「らん君らん君!ケーキ貰ってきたから、一緒に食べよ♡?」
「食べる!!」
「こさめがあーんしてあげるね?らん君、あーん♡」
「……おいしい//」
定期的に始まるこさめちゃんとらんらんのイチャイチャ。おれらより長く付き合ってるのに、その熱が冷めることはないらしい。
「…こさめはメンバーの前でもらん君にあーんできるけど?みこちゃんはできる?」
ぼーっと眺めていると、なぜかこさめちゃんに勝負を仕掛けられる。よく分からへんマウントだが、負ける訳にはいかない。
「おれやってできるし!ね、なっちゃん」
「え、やだ…ってか、俺だけを見てろよ…」
最後の方は小声で聞き取れんかったけど、拒否するなっちゃん。人前でイチャイチャするのは嫌らしい。けど、嫌々しているなっちゃんも、人前だとより顔が赤くなるなっちゃんも可愛いから、ついつい意地悪したくなっちゃう。
「なっちゃぁ…お願い」
「…今回だけだからな//」
おれからのおねだりに弱いなっちゃんは、少し押せば大体なんでもしてくれる。
机に置いてあった小さめのお菓子をつまんで、なっちゃんの小さいお口に運ぶ。
「ほい、あーん♡」
頬を真っ赤に染めながらも、もぐもぐとしているなっちゃん。
「かわいい…♡」
「…っ//」
かわいいと言っても無反応ななっちゃんだけど、耳まで赤くなるので多分照れているだけやと思う。恥ずかしいのか、ハグしてる時は、おれの胸に頭を預けてくる。そんなところもかわいい。
「いるまちゃん、これ味見してくれる?」
「……いや、フォークごと渡せよ」
なっちゃんの頭を撫でながら見てると、キッチンで話しているのは、すっちーといるませんせー。ケーキはどうやらすっちーが作ってるみたい。そういえば、まニキが一ヶ月前にようやくすっちーに返事をして、付き合い始めたらしい。おめでとう、2人とも。
「俺もあーんしたいの!いるまちゃん、お口あけて」
「ぜってぇやだ」
「……もぉ、いるまちゃんったら…」
「んぐっ!?………ッ、すっ、ち……//」
うわ、すっちードSやな…いるませんせーがお口をあけないからか、ちゅーしてそのまま離さない。
いるませんせーの息がきれてきてようやく離し、必死に息を吸ってるいるませんせーを見てニコニコしてる。
「いるまちゃん、あーん♡」
今度は素直にお口をあけたいるませんせーに、慣れた手つきでケーキを入れるすっちー。
「………美味い。」
「良かったぁ。全部食べていいから。」
いいなぁ、おれも…。
「なっちゃん」
おれがなっちゃんに呼びかけると、少し落ち着いたのか、さっきよりは白い頬。そしてそのまま、上目遣いで見つめてくる。
「なに?……んっ//」
なっちゃんのおでこにそっと口付けをすると、甘い声を出すなっちゃん。まだその声が聞きたくて、無防備で可愛いお口にもちゅーをする。
なっちゃんの顔がまた真っ赤に染まったのは、おれだけの秘密。
もっと、これからもおれだけにかわいい姿を見せてね、なっちゃん__。
fin
[newpage]
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物語の小ネタと補足
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ー 恋愛禁止ルール ー
この桃さんは、グループを伸ばすためにはメンバーの仲の良さが大切だと考えていたので、恋愛禁止というルールを最初に話しました。桃さんは過去に恋愛でいざこざがあってあんまりイメージを持っていたから。
けど水さんに告白されたとき、全て忘れるくらいには水さんがかっこよく見えて、付き合いたくなって、水さんとの交際を始めました。
水さんから黄赤の状況を聞いたとき、とても後悔して反省していました。
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ー 時間軸 ー
結成から2年くらいで同居を開始。同居を言い出したのは水さん。理由は皆と桃さんともっと過ごしたかったから。部屋割りがどう決まったかはご想像にお任せします。
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ー 小ネタ ー
最初の区切りのこれ「ーーーーーーーーーーーーーーーーー」は17文字で、3572になっている(3+5+7+2=17)
↓は特にこだわりはない。
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ー 部屋割り ー
水| 廊 |桃
赤| 下 |黄
緑| |紫
階段
書いてあった通り、黄さんは焦りすぎて、赤さんの部屋に入ったはずの赤さんを緑さんの部屋だと見間違えた。
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ー 水さんのセリフ ー
「なっちゃん!!」
「みこちゃん、なつならもう部屋戻ってるよ?」
いろいろ考えていたせいで、会議はもう終わっていたらしい。
「す、すっちーは!?」
「すっちーももう部屋戻ったで?……あ、まニキも一緒に!」
黄さんにはまニキの部分聞こえてません。頭の中は緑さんと赤さんのことでいっぱいで、とにかく赤さんをとられないよう必死な黄さん。
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ー 緑紫の関係 ー
この緑さんは結成初日から紫さんに一目惚れし、1年目で
告白しましたが、紫さんは最初断りました。恋愛禁止というルールを聞いてから、メンバーのことを意識しないようにしていた。緑さんのことはそういう目で見たことがない。という話を緑さんにし、緑さんはそれを聞いて紫さんに積極的にアプローチ。恋愛禁止のルールが無くなった後、緑さんを意識し始めて緑さんのことを好きになり、付き合うことになりました。
水さんは紫緑は心配しなくてもいずれ付き合いそうだだたから、特に関与はしないようにしてました。
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以上です、ここまで読んでくださりありがとうございました。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。