俺の頭を過った、"嫌な予感"というのは扉のことだ。
新居にあるあの扉。いくら開けようとしても開かない。でも鍵があったら…
警察にこの鍵を届けに行こうともしたが、俺は好奇心に勝てなかった。
だけど、あの扉の鍵に合うかどうかなんてまだ分からない。むしろ合わないでほしい。
合うわけがないと思っているが、あんな不審な男がもっていたならば気になるに決まってる。
この言葉がフラグにならないよう、願いながら家に帰った。
家に着く
俺は家に帰り、早速扉に鍵を挿した。
俺はごくりと唾を呑み込む。
ゴクリ
ガチャ
鍵が開いた。
ちょっとした気持ちで、扉に鍵を挿したが、そんな気持ちが一瞬で凍りつく。
俺はずっと"霊"的ななにかがいるのでは無いかと思っていた。けれど、あの男がこんな鍵を持っていたら、"人"的な怖さを感じざるを得ない。
俺は扉を恐る恐るそっと押した。
自分にそう言い聞かせて、すこしでも怖さを和らげた。そうでもしないと入ることができない。だけど入りたいと思ってしまう。
入った先に広がっていたのは、殺風景な景色だった。
想像と違う景色に俺は、驚いた。
もっと、雰囲気があって血とかが床や壁に張り付いてあるんじゃないかと思っていた。
それほどあの時に聞いた音が不気味だった。
そう思いながら探索していると、部屋が数十箇所別れていることに気づいた。
別れている部屋に入ろうとしたが、入ることはできなかった。また"鍵"が必要だった。
想像と違ったが殺風景で、部屋が数十箇所に別れている。これは逆に不気味だった。
それでも探索を続けていたら奥にまた扉。
俺は扉を見すぎておかしくなってしまいそうだ。
だが、奥にあった扉は他の扉よりも大きかった。この大きさは"人"が普通に通れるほどの大きさだった。家から入ることのできるあの扉は、身体を小さく丸めてやっと入れるくらいだった。もちろんこの扉も鍵が必要だった。
俺は、大きい扉を見つけたところで探索を止めた。
迷惑はかけられないとはいったものの、今日は流石に泊めてもらうことにした。
~泰介の家~
やはり、親友の家は落ち着く。
そんなことを話ながら、俺は今日のことを話した。
泰介は少し戸惑った様子を見せながら、心配してくれた。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。