藤井side
ガラガラ
神ちゃんと望が戻ってきた。
神ちゃんは吸入器を手に持ってた。
神ちゃんは笑いながらそう話してたけど、辛そうだった。
身体的にも精神的にもきっと。
目が腫れてるからきっと泣いたんやろうな。
望も同じや。
2人で泣きあってたんやな。
さっきそれ淳太に言われとったやんけ笑
神ちゃんってやっぱすごいな。
自分も辛いはずなのに仲間の心配ばっかりしてる。
神ちゃんいっつもこんな感じで、1人で抱え込んでる。でも、もちろん人間やから俺たちに弱い所を沢山見せてる。
でも、俺たちにみせてくれてるその弱い所、つまり悲しみは神ちゃんの中のほんの数%やと思う。
それ以上に1人でずっと抱え込んでる。
それを溜めすぎて、いつか神ちゃんの感情が爆発してまうんやないかな、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。