第10話

9 好きだから
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2024/05/05 15:27
吉田仁人side


佐野勇斗
好きだから、
佐野勇斗
仁人のことがこの世で一番好きだから大切にしたいだけだよ













今好きって言われた!?


勇斗が?

俺のことを!?


動揺のあまり勇斗の方をみる


俺の手を掴みながら、
熱のせいなのか緊張なのかわからないがとにかく赤い顔をして、

こちらを真っ直ぐに見つめる勇斗の目はすごく真剣で、、

その綺麗な瞳に写っているのが俺であることを嬉しく思ってしまう自分がいた


てっ!!!そんなことを考える場合ではない

でもいろんなことを考えてパンクしそうになった俺の頭は
吉田仁人
ごめんっ!
バカでかい声でそう言って教室に逃げるように帰ることしか思い付かせてくれなかった

そのままあっという間に放課後になって

勇斗のことばかり考えているうちに夜になっていて

(俺のこと好き?勇斗が?恋愛的な意味、だよな、?)

とにかく戸惑って、気恥ずかしくて、、

でも不思議と嫌な気持ちはしなかった

いやむしろ嬉しい気持ちのほうが大きい

しかしこれが恋愛なのかは分からなかった、 





〈次の日〉
吉田仁人 母
仁人ー
勇斗くんとこにお見舞い行ってくんない?
これひろこさんに渡しといて〜
次の日の夜、母親にいきなり言われる

今日勇斗は学校を休んだので心配していたとはいえ、告白された次の日にお見舞いはハードル高すぎる、!

断ろうとしたものの結局母親に押し切られ、気付いたら勇斗の家の前にいた

ピンポンを押し、家の中に入る

すぐさま出迎えてくれた勇斗のお母さんに、俺の母親から預かったお見舞いのりんごを渡す

帰ろうと思ったが俺のせいで風邪の勇斗に挨拶しないわけにいかない
吉田仁人
勇斗ー?入るぞ
部屋の中に入るとスウェットを着て、ゲームをしている勇斗がいた
吉田仁人
熱、下がったの?
佐野勇斗
一応今日病院行くために休んだだけで、元気よ〜
吉田仁人
ならよかった、
佐野勇斗
仁人ーゲームつきあえってー
吉田仁人
えうん
いやちょい待て

こいつ俺に昨日告ったよな?

勇斗に渡されたコントローラーを動かしながら考える

普通すぎるだろ、、

勘違い?いやでも、好きって言ってたし、、
吉田仁人
はやっと、、
吉田仁人
昨日のって、、
吉田仁人
こくはく、、だよな?
ついつい聞いてしまった

心臓バクバクすぎる、

コントローラーを動かす勇斗の手が止まる
佐野勇斗
うん、
佐野勇斗
俺は仁人が好き
佐野勇斗
ごめん、、迷惑だよな、
吉田仁人
いやっ迷惑なんかじゃ、、!
思わず声を出す
吉田仁人
でもっ。
吉田仁人
俺の好きは勇斗の好きと同じじゃないからっ、、
「ごめんっ」そう言おうとしたときだった

勇斗が俺の口を手で防いで言う
佐野勇斗
仁人が俺のこと好きじゃなくても俺は仁人が好き
佐野勇斗
だから好きなってもらうまでがんばる
佐野勇斗
そんだけだから
そう言った勇斗は俺の方を見て「にこっ」といつもの眩しい笑顔で笑った











溺愛とか言いながら告白するの遅すぎな?って感じですねすみません笑
よーやく告りました!佐野さんがんばった!笑

Next♡×30←☆でやってる人なんてほぼいないので今回から♡にします!笑

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