第9話

8 手、、あつい
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2024/04/21 04:58
吉田仁人side

先生
えーここの図形は…
今は数学の授業中だ

結局話しかけるタイミングがないまま5時間まで来てしまい、いつ話しかけようかとついつい勇斗の方をみてしまう




そのとき気付いた

勇斗の顔が赤いこと
やけに苦しそうな顔をしていること
息が荒いこと

絶対体調悪いだろ、、あいつ。
吉田仁人
先生!佐野さんが体調悪そうなので保健室連れて行ってきます
佐野勇斗
勇斗が驚いてこっちを向いた

それと同時にクラスが勇斗と俺の方をみてざわついている
先生
えっそうなのか?行ってきていいぞ
吉田仁人
ありがとうございます
すぐに席を立ち、勇斗の手を引っ張って廊下を歩き始める 



佐野勇斗
仁人!俺大丈夫だから!
無理やり手を引っ張って行こうとすると勇斗が言う
吉田仁人
手、あつい、、、
ばればれだから大人しくついてこい
さっき手を引っ張って気づいたのだが、勇斗の手はすごく熱かった

ちょっと強めに言うと大人しくなった勇斗の手を黙々と引きながら歩くとすぐ保健室につく。
吉田仁人
すみません〜
っていないじゃん
なんで保健室の先生って普段暇そうにしてるくせに大事なときにいないのだろうか

保健委員とか言っときながら俺なんもできないんだよね

とりあえず寝かすか
佐野勇斗
じんっ、
吉田仁人
とりあえず寝てろ!
そう言いながら勇斗をベッドの方へ無理やり連れて行く

ベッドに座る勇斗に体温を測らせると見事に38,8度もあった

ベッドの横に丸椅子を置き、椅子に座る

ベッドに寝そべる勇斗の汗の量から体調の悪さが伝わってくる
吉田仁人
勇斗、、俺のせいだよな、、、
吉田仁人
俺に傘貸したから、、
吉田仁人
ほんとにごめん、、
申し訳無さと何も気がつけなかった自分への自己嫌悪で押しつぶされそうになる


しばらく勇斗が黙っていたから寝たのかと思い、席を立つ

すると熱い手に手をつかまれ、引き止められた
佐野勇斗
仁人のせいじゃない、
佐野勇斗
俺がしたくてしたことだから気にしないで、!
顔をみなくてもわかる。

俺のために笑ってくれてるんだろうな
吉田仁人
ただの幼なじみにそんなに優しくしてくれなくていいから、、
吉田仁人
ほんとに、、
優しくしてくれて嬉しかったのに俺はこんな言い方でしか勇斗を守れない

どこまでもだめなやつだな。俺。

起き上がった勇斗の顔を見ることすらできない
佐野勇斗
幼なじみだからじゃない、
吉田仁人
は?
予想外の言葉が返ってきて頭がこんがらがる
佐野勇斗
好きだから
佐野勇斗
仁人のことがこの世で一番好きだから大切にしたいだけだよ









保健室での話ってなんか学パロ感あって萌えません!?笑っていう話は置いておいて、、
前回からずっと更新できてなくてすみませんでした😭春休みの課題に追われてました💦
でも終わったので心のままに書きまくりますね!!!
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