第20話

18.
1,711
2022/10/10 03:14 更新
あなた【執事】
……………此処、どこですか
案の定、迷子になった…
あなた【執事】
(曲がり角間違えたのか?それともさっきの道真っ直ぐじゃなかった…?)
あなた【執事】
一旦、さっきの道まで戻って…
………だが、後ろには道はなく木の壁が俺を見つめる様に並列していた
あなた【執事】
俺、此処までどうやって来たんだ…
戻る道がないと戻りたくても戻れないじゃないですか…
あなた【執事】
とりあえず、やるしかないですね
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エマ・ウッズ【庭師】
_____執事さん遅いなの
朝食も食べ終わり、長机で両手で頬杖をついて執事さんを待ってるなの。
だけど、執事さんが全然帰ってこないなの
エミリー・ダイアー【医師】
やっぱり、サバイバーの荘園こことハンター館を行き来しているの気にしているのかしら?
マーサー・べハムフィール【空軍】
だけど、遅刻なんて意外…
エマ・ウッズ【庭師】
心配なの…
執事さんが遅刻なんて考えられないなの…もしかして、誘拐されたなの!?
エマ・ウッズ【庭師】
心配なの!!
エミリー・ダイアー【医師】
ヴッズさん!?どこ行くつもり…?
急いで玄関に向かおうとした私をエミリー先生が止めてくれたなの。はやとちりしすぎちゃったなの
ガチャッ…玄関からドアが開いた音がしたなの。早歩きで玄関に向かうなの
あなた【執事】
申し訳ございません。お待たせいたしました。
ドアを開けた執事さんは頭に葉っぱを乗せて体中擦り傷だらけの姿だったなの
マーサー・べハムフィール【空軍】
一体何があったんだ!?
エミリー・ダイアー【医師】
体中傷だらけじゃない!
驚きを隠し切れないエミリー先生とマーサーさん。やっぱり心配しちゃうなの
あなた【執事】
ちょっと迷子になりまして…道を思い切って戻ってみたらこの結果に
眉を下げて照れたように目を逸らす執事さんは、なんだか幼く見えて可愛いと思えたなの
エマ・ウッズ【庭師】
治療してから、UR衣装に着替えるなの!
エマ・ウッズ【庭師】
部屋に衣装は届いているなの。誰もみてないから今日は試合でお披露目なの!
あなた【執事】
ありがとうございます
お姉さんになったみたいでなんだか嬉しいなの!執事さんのUR衣装楽しみなの!
あなた【執事】
(皆さん優しい方で良かった。UR衣装って一体なんでしょう?)
エミリー先生に治療をして貰い、自分の部屋へ疑問を浮かべながら戻る
自分の部屋に着くと、やはり埃っぽい。今度掃除しないとですね
荷物を置き終わると“ある物”に目が止まった。
あなた【執事】
これが…UR衣装……?
なんだか、自分の身長と同じぐらいの白い布がかかった物があった。
あなた【執事】
(衣装って言うもんだからてっきり机とかに畳んであると思ったのに…予想外…)
なんだか緊張しながらもかかっている白い大きな布を思い切って取ってみる
そこには…


















トルソーが着ている薔薇がイメージにされているフワッとした赤色のフィッシュテールドレスがあった。

▼トルソー 
 頭部・両腕・両脚、すなわち五体を除いた胴体部分のマネキン

▼フィッシュテールドレス 
 フロントの丈が短く、後ろが長めになっている前上がりのデザインのドレス。魚の尾びれのような形になっています。
あなた【執事】
…なぜ、女性用……
そのドレスの胸元には一枚のメッセージカードがついていた
『溺愛の紅』
と書かれていた。
あなた【執事】
溺愛…?衣装の名前か何かでしょうか?
あなた【執事】
(『主人』……面白がってたら絶対許しません…)
メッセージカードの裏には丁寧にあなたと書かれていて、このドレスは俺宛に間違い無さそうだった
あなた【執事】
流石にこのドレスを着ていくのは……
だけれど、今の服だと木屑や葉っぱでとても執事とは言えない格好だ
このドレスも執事と言える格好じゃないけど…汚れているよりは良いの…か?





















あなた【執事】
……
結局、試着してみてサイズはピッタリ。丈の長さも足が丁度見えるよう調整されていた。
こんな姿で初めての試合、集中出来るはずがない。
あなた【執事】
でも、これしか着るものが無い…
俺は、さっきドレスにかかっていた白い布をドレスの上から羽織り、衣装が見えぬよう隠した
髪型を整え自分の部屋から出ると、そこには偶然ナワーブさんがいた
ナワーブ・サベター【傭兵】
お、あなた。帰ってきてたのか
あなた【執事】
は、はい。遅れて申し訳ございません
ナワーブ・サベター【傭兵】
大丈夫だが、布なんて羽織ってどうしたんだ?
ナワーブさんは俺の格好に疑問を浮かべていた
あなた【執事】
いえ、お気になさらず。これから試合なので失礼致します
そして、礼をしてその場を立ち去った。
あなた【執事】
(一体何処から試合に行けるんだ!?)



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あなたは焦った様子で試合の場とは真逆の方向へ走って行った。
その時、白い布の下に見えた赤色ヒラヒラを俺は見逃さなかった
ナワーブ・サベター【傭兵】
(ヒラヒラ…?)

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