第7話

ヒーローみたいだね
401
2024/03/13 06:01
翔太side💙




仕事が終わって、暇だから久しぶりに
幼なじみの涼太を誘って飯に行った。

家に帰ると1時を過ぎようとしていて、

早く風呂入って寝よう、そう思ってたら

いきなり電話がかかってきた
翔太
こんな時間に誰だよ、、
名前を見ると


"深澤辰哉"

え、なんかあったのか?

ふっかがこんな時間に電話するなんて滅多に無い
翔太
はい、どうした?
辰哉
あ、珍し、起きてたんだ
弱々しいふっかの声。

絶対おじさんだろ、

ふっかのこんなに弱った声、初めて聞いたかも、


事情を聞いて、ふっかを迎えに行くことにした。
今日はお酒を飲んでないから車を運転できる。
不幸中の幸いだな、


位置情報をもらって、ふっかのいるホテルまで車を急いで走らす。
幸いにも俺の家からそんなに離れたホテルじゃなかったから、数分で着いた。

翔太
もう着いた
辰哉
早いね、ありがとう
翔太
じゃあ一旦切るぞ
辰哉
ん、
1回電話を切って、ふっかの部屋まで急ぐ
ガチャ
部屋に入ると、男臭い匂いがした。

うわ、相当やられてんな、
翔太
ふっか、大丈夫か?
ベッドに埋もれてるふっかを見つけて声をかける、

弱ってんなー、まぁ、男にやられるのはキツいって言うしな、
遊ぶのも大変だよな、
辰哉
ん、腰が痛い、
翔太
だよな、とりあえず、シャワーするか?
きっと汗とか、男のやつとか、色々体に着いてるだろうからシャワーを勧める。
辰哉
うん、シャワーしたいんだけど、お腹が苦しくて、
中に何回も出されたんだろう、

相手も、やるなら少しはふっかに配慮してやれよ、
翔太
あー、掻き出すか?
辰哉
自分でちょっと掻き出したんだけど、
激しく動いてたらお腹気持ち悪くなる感じか、
胃が振られてる様な感じ

そりゃキツいわ、
翔太
ん、立てるか?
辰哉
うん、シャワーだけ浴びてくる、
翔太
おぅ
ふっかを待ってる間、散らばってるふっかの荷物をまとめておいてやる。

机を見ると、めっちゃ分厚い封筒が置いてあった、
翔太
うわ、えぐ、いくら入ってんだろ
多分、金、ふっか曰くあのおじさんは

結構乱暴で、えぐいけど、
その分くれる額がえげつないらしい、

やばいよなぁ、

ふっか自身は離れたいと思ってるらしいけど、
そう簡単に離れさせてはくれないらしい。

1回終わりにしたいって言った時があったんだけど、
こっちは金払ってんだぞって
ふっかが潰れるまでやられて、その日も俺に電話がかかってきたことがあった。

その時はまだ、出会ってあんまり経ってなかったから、ふっかはヘラヘラしてたけど、身体は震えてたのを俺は知ってる。

今はもう、少しは弱音吐いてくれるようになったけど、まだほんの少しだけだと思う。
辰哉
ごめん、おまたせ
翔太
ん、帰るか?
辰哉
うん、帰ろ
翔太
これ、お金だろ?ちゃんと鞄入れとけよ
辰哉
あ、うわ、えぐ
ふっかも分厚さを見て驚いてる
辰哉
この量は初なんだけど、
翔太
まじか、いつもは?
辰哉
多くて10万とか、?
おぉ、それでもエグイな
翔太
で、今回は?
2人で恐る恐る数えてみる。
辰哉
諭吉が、50人、
えぐ、、え、そんな貰えんの?
翔太
なんか、なんか特別にさせてあげたとか?
辰哉
いや、俺なんも、、
翔太
あ、封筒に書いてる
辰哉くんへ♡
今回は給料いっぱい入ったから
たくさん入れておくネ
またよろしくネ♡
翔太
うわ、
辰哉
、、、
辰哉
またよろしくネ♡じゃねぇよ
翔太
なに、今日なんか地雷踏んだの?
辰哉
うん、他の奴と関係持ってるの?って聞かれて
持ってたらどうするの?って聞き返したら
翔太
あー、まじかぁ、、手強いやつだな
辰哉
はぁ、もう嫌だな
翔太
とりあえず帰ろうぜ、
ホテルから出て、ふっかを車に乗せて
とりあえず夜遅いし、俺ん家に来た


家に着いた頃にはふっかは疲れて寝そうになってた
翔太
おーい、起きろ、着いたぞ
辰哉
ん、ごめん寝てた、
翔太
体力使ったからそりゃ眠いわ笑
服貸してやるから寝ろ
辰哉
ありがと〜、
平気そうに装ってるけど、
怖かったろうな、俺なら殴ってとか言いたいけど、

実際は怖くて、抵抗すらできないんだろうな。
翔太
俺は風呂入ってくるから、寝るか適当になんかしてて
辰哉
ん、わかった
湯船に浸かってボーっとする

気づけばもう2時半、
翔太
明日、起きれっかな、、
早く上がろ
風呂から上がってリビングに戻ると、
ソファーでクッションに埋もれてるふっかがいた。

腰痛いのに、待っててくれたんだろう、
けど睡魔に負けて寝てしまったんだな、

こんなに白くて綺麗だったら、そりゃ男でも
抱きたくなるのは分かる。

俺も、ただの遊び相手、深入りする気もされる気もない。

だけど、面と向かって助けを求められるなら
俺はいくらでも助けるよ



いつか言われたんだよ、
"翔太はヒーローみたいだね"って、
いつ言われたかは覚えてないけど笑
翔太
ふっか、こんなとこで寝てたらもっと腰痛くなるぞ
声をかけてみるけど、完全に眠ってしまってるみたいで、起きる気配は無い
翔太
手のかかる奴、笑 
寝てるふっかを抱えて、寝室のベッドに寝かせた。

いつも通り、腰を温めるように、俺もふっかを抱きしめて眠った。
翔太
あ、こいつ、明日仕事朝からなのか、?
まぁいっか、おやすみふっか

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