ー 濵田Side ー
みんなの酔いが回ってきた頃
人並みに飲めると言っていた
あなたちゃんがかなり酔っ払っている
他のメンバーはそれぞれ出来上がってもうて
意識がはっきりしてるんは
この3人だけ。
それにしても、
あなたちゃんのこの酔いようはあかんなぁ
可哀想やとは思ったけど
俺に抱きついて寝るあなたちゃんを離し、
車を店の前まで移動させに行った。
素面の2人にも協力してもらって
メンバーは全員乗せれたけど
熟睡中のあなたちゃん。
呼んでも全く起きひん。
寝てしまってるあなたちゃんを
お姫様抱っこし、車まで運び
助手席へと乗せた。
しげは寝てもうて
起きてるんは俺と淳太だけ。
淳太はいつも
喝を入れてくれて
まさか恋愛についてまで
喝を入れてくれるとは思っとらんかったけど
おかげで
覚悟決めれたわ
それからメンバー全員を送り届け、
残るはあなたちゃんのみ。
最寄りの駅だというところまでは来たが
自宅がわからず、
とりあえず駅のパーキングに車を止めた。
あなたちゃんに案内された場所へと
車を走らせる。
着いたのは、ごく普通なマンション。
あなたちゃんを降ろすため
駐車場に車を止め、
まだお酒が抜けていなくて
ふらふらな彼女を部屋まで送った。
そう言って
あなたちゃんのマンションを後にした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。