第4話

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2020/03/11 22:52 更新
あなたside

HR終了後
天堂光輝
天堂光輝
さっき、尻もちついてた子でしょ
彼は子犬のように、真っ先に私に話しかけてきた。
天堂光輝
天堂光輝
俺、3年の天堂光輝。よろしく。
椎野(なまえ)
椎野あなた
2年のし、椎野あなたです。よろしくお願いします…。
椎野(なまえ)
椎野あなた
あの…さっきはありがとうございました。
小田島陸
小田島陸
おい、光輝ー。抜け駆けかよ。
私のお礼の言葉は、その一言で遮られた。
日浦海司
日浦海司
ちょ、ずりーぞ。
京極竜
京極竜
…この女誰?
ちょっとガラが悪そうな生徒が会話に入ってくる。

この人もオーラが違う。いわゆる王子なのだろうか…。
日浦海司
日浦海司
誰?
小田島陸
小田島陸
…さぁ?
天堂光輝
天堂光輝
あなたさん。さっき自己紹介してただろ。
また新しい王子が出てきて、目が回る私をカバーしてくれる光輝先輩。
日浦海司
日浦海司
あぁ!この子か。
小田島陸
小田島陸
って、この子朝見かけた、!
あの…しりもちついてた子!
京極竜
京極竜
…しりもち?
椎野(なまえ)
椎野あなた
あぁー!もうその話はいいです…!
もうすぐ授業始まりますよ…!
時計を指して、話を逸らす。

「はーい」と口々に言って自分の席に戻る王子たち。
京極竜
京極竜
俺、京極竜。よろしくな。
後ろの席に座った彼が私の肩を叩いて言った。
椎野(なまえ)
椎野あなた
よろしくおね…
天堂光輝
天堂光輝
さっきの金髪は、日浦海司。
あとその隣にいたのが小田島陸。
私と竜先輩の会話を遮るように、話し始めた光輝先輩。
京極竜
京極竜
おい、今俺と話してんだ。
天堂光輝
天堂光輝
あいつら、結構良い奴だからさ。仲良くしてやって。
椎野(なまえ)
椎野あなた
は、はい。
京極竜
京極竜
おい、聞いてんのかよ。
グイッと竜先輩が、光輝先輩の肩を掴む。
椎野(なまえ)
椎野あなた
っ、あの…!
京極竜
京極竜
私の目を見て勘づいたのか、黙って手を離す竜先輩。
京極竜
京極竜
わ、悪かった…。
ヤンキーぽくて、ガラが悪いけど、案外素直なところを見て、思わず笑みがこぼれる。
京極竜
京極竜
なんでニヤニヤしてんだよ。
椎野(なまえ)
椎野あなた
い、いや…?別になんでもないです、
京極竜
京極竜
ふーん。
今日から新しい生活が始まる。
そう思うと、心がモヤモヤして仕方がなかった。
窓の外には雲ひとつない空が広がっている。

まだこの時は気付いていなかった。
この学園に雨雲が近づいているということに。
私は、首元にあるペンダントを握りしめた。

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