第5話

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2020/03/13 15:57 更新
光輝side
放課後
京極竜
京極竜
あれっ、あなたは?
日浦海司
日浦海司
さっき、急いで教室出ていったの見たよ。
なんか用事でもあるんじゃないかな…?
あなたに会って半日。
分かったことは大人しいという事だけ。
天堂光輝
天堂光輝
今日も"いつも"の場所で練習な。
振り付けの確認するから。
小田島陸
小田島陸
おーっす。
日浦海司
日浦海司
竜も暇だったら来ればいいのに
京極竜
京極竜
いや…俺はいいよ。
天堂光輝
天堂光輝
ほら、行くぞ。
俺は陸にボールをパスをする。

ダンス。それが俺らの特技だった。
"いつもの場所"というのは屋上のこと。
ダンスの他にもバスケが得意で、よく3人でドリブルの競走をしている。
日浦海司
日浦海司
あなたちゃんって、意外と大人しいんだな。
口を開いてぼそっとつぶやく、海司。
小田島陸
小田島陸
今朝、あんなことになってたのにな笑
廊下であなたのことを話している2人の後ろで、俺は黙って聞いていた。
海司が屋上の扉を開けた途端、
日浦海司
日浦海司
あぁーーー!
小田島陸
小田島陸
なんだよ急に!
って…あぁーー!
屋上を見るなり大きな声で叫ぶ2人。
天堂光輝
天堂光輝
…何があったんだよ。
俺も、2人の間から屋上を見る。

目を凝らすと、奥の方に人影が見えた。
天堂光輝
天堂光輝
おい、嘘だろっ…!
そこにいた人は、屋上の柵から身を乗り出していた。

俺は、何も考えずにその人の元へ思いっきり走った。
天堂光輝
天堂光輝
ちょっ、早まるな…!!
ドンッ!
俺はその人を抱きしめるように、柵から離す。
その拍子に、身体を地面にぶつける。
椎野(なまえ)
椎野あなた
っ、痛った…。
天堂光輝
天堂光輝
…あなた!?
小田島陸
小田島陸
あなたちゃん!?
なんで…!
あなたはキョトンとした顔でこちらを見る。
まるで何も無かったかのように。
椎野(なまえ)
椎野あなた
急にどうしたんですか、?
天堂光輝
天堂光輝
どうしたって…!
まだ死んじゃだめだっ…!
椎野(なまえ)
椎野あなた
…、死ぬ…?
日浦海司
日浦海司
…なんで柵から身を乗り出してたの?
海司の一言でやっと理解したような顔をするあなた。
椎野(なまえ)
椎野あなた
あぁ!空を感じてたんです。
空気が気持ちいいなぁ…って。
天堂光輝
天堂光輝
…は?
あなたはにこにこしながら説明してくれたが、全然説明になっていない。
天堂光輝
天堂光輝
…だからって。
もうこういう危ないことはしないで。
椎野(なまえ)
椎野あなた
ごめんなさい。気をつけます。
俺たちに謝るあなた。
でも、そういう意味じゃなくてほんとに良かった。
椎野(なまえ)
椎野あなた
急に顔色が変わり、無言になるあなた。

首元を手で触って、焦っていた。
小田島陸
小田島陸
…どうしたの?
陸が聞いても、あなたは反応しない。
どんどん顔色が悪くなっていく一方だ。
天堂光輝
天堂光輝
具合でも…、
その途端あなたは、屋上の扉に向かって走り出した。思いっきり扉を開けて、どこかへ行ってしまう。
日浦海司
日浦海司
…なんだ?急に
その時、俺は地面に転がっている光る物を見つけた。
手に取ってみると、ペンダントのようだった。
小田島陸
小田島陸
これ、ダイヤじゃない…?
そのペンダントには、高そうなダイヤがついていた。
貴族にしか買えなさそうな、大きいダイヤ。初めて目にして、感動する。
天堂光輝
天堂光輝
あなた…。
こんなの持ってたのかよ…。
天堂光輝
天堂光輝
とりあえず、後で俺が渡しとくから。
早くダンスの練習するぞ。
日浦海司
日浦海司
それ、光輝が持ってるのかよ。
小田島陸
小田島陸
落とすなよ…、
天堂光輝
天堂光輝
わかってるって。
俺はハンカチを取りだし、ペンダントを優しく包む。
そして、注意深く大切に鞄の中にしまった。

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