第2話

「やぁ!君が君を殺すんだよ!」 第2話
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2020/01/21 13:12
トントン
スッ..............(合図
ゾム
コクコク(頷く)
(ひとらんらんは別行動です)
ゾム
コツコツ.......
ロボロ
[どうや?行けそうか?]
トントン
「あぁ、今から見に行く」
トントン
行くぞ.......
ゾム
OK、
ひとらんらん
(意外と警備が薄い......違法な物使ってんならもっと警戒心あると思ったんだが)
ひとらんらん
入るか.......
「はいストップ♪」
ひとらんらん
?!
トントン
(ダクトせっまいなコレ.......)
トントン
ゾム、行けるか?
ゾム
あぁ、
ゾム
(くっそ.......ホンマに狭いな....ロボロの方が適任やろコレ)
トントン
(俺は.......よし、あっちから行くか)
ロボロ
[ひとらん?今どうだ?]
ひとらんらん
..............平気
ロボロ
[?今何処や?]
ひとらんらん
地.......下
ロボロ
[そか、じゃあ何か見つけ次第報告してくれな]
ひとらんらん
..............
ゾム
(ん、分かれ道やな)
ゾム
.......ん?(何か変な匂いするな.....)
ゾム
.......あれ、別のダクトの出入り口の所からっ
プシュー(紫のガスがゾムの居る場所に充満する)
ゾム
?!
トントン
(.......ん~、出入り口が見つからん)
トントン
(ん.......?敵兵来たな、隠れよ)
「全く.......博士ったら悪趣味だよなぁ」

「分かる....何で覚せい剤とかを人に打ったりすんのかな」

「しかも何か新作の薬が出来たらしいぞ」

「うわぁ.......また何かエグいんだろうな」
トントン
.......w
トントン
ピッ(ボイスレコーダー)
トントン
(よし、一応録音したが.......もう少し証拠あった方が良いか?)
ロボロ
[トントン?]
トントン
「ん?何やロボロ」
ロボロ
[今どうや?]
トントン
「ボイスレコーダーで違法薬物を使っている証拠は撮ったぞ」
ロボロ
[おお!]
ロボロ
[じゃあ今日はそれで充分や、2人連れて帰ってきぃ]
トントン
「了解」
ロボロ
[ゾム?帰って来いな~]
ゾム
..............
ロボロ
[?ゾム?!ゾム?!]
トントン
(.......まずゾムはダクトから出てくるからそっち行くか)
「はい、君もな♪」
トントン
はっ.......?
幹部
ロボロ
.......何でや!
グルッペン
どうした?
ロボロ
3人共連絡が取れへん!
グルッペン
.......まずいな
グルッペン
ロボロ、幹部全体に通信してくれ
ロボロ
わ、分かったわ!
グルッペン
【幹部全員に告ぐ、至急会議室へ】
ちょっとして
コネシマ
....つまり、トントン達が捕まったん?
グルッペン
あぁ、多分な
鬱先生
.......どうするんや
シャオロン
す、すぐ助け行かな!
オスマン
.....................グルッペン
グルッペン
.......あぁ、
グルッペン
全員、装備を整えろ、今日は無理だが..........1ヶ月..........そうだな、1ヶ月後だ、
グルッペン
戦いは避ける、
グルッペン
トントン達を連れ戻すぞ
「ハイル.グルッペン」
グルッペン
まずは情報収集だ、ロボロとシャオロン、エミさんはa国の情報を出来る限り集めてくれ、あの3人を失っている以上、戦力は大幅に下がっている、
グルッペン
オスマンやチーノは装備の手入れを中心的に、他は武器を手入れしてくれ、
グルッペン
それから.....................









































a国








ひとらんらん
...........................
ゾム
.....................
トントン
ん”ん”ん”!ん~!!
「コラコラ、君だけうるさくしちゃって.......
せっかく口枷も着けたってのに」
「とりあえずそこのパーカーの子連れてくん
だけど、どいて?」
トントン
んー!
「ハァ~.......じゃあ君からね」
ガシ
トントン
ん”?!ん~!
「はぁ~い、では、お薬の時間で~す!」

トントンを台に拘束し、楽しげにそう敵は言う
トントン
っ!?
トントンは本能で察知した、それは危険な物、と、必死にもがいて抵抗をする、
トントン
んん!ん”ん”ぅ!
「大丈夫、大丈夫」
チクリとトントンの腕に細い針が刺さる、そして刺した数秒後
トントン
っん”ん”ん”ん”!!
トントンの悲痛の叫びが部屋に響いてゆく
「ほぅほぅ、ちゃんと注射出来ましたね~、 
ご褒美に口枷外してあげるからな♪」
カチャリと口枷が外れる
トントン
ッア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!
「はいはい♪次はコレな♪」
トントン
ひぃ”っ!いや”やっ!
「大丈夫大丈夫♪ただの感情を消滅させる試作品の薬だよっ!」
トントン
いやっ.....いややぁあああああああああああああああぁぁああああああああああぁぁぁぁあぁあああぁぁぁああぁあああ!!
数時間後_____





























トントン
.....................
「偉い偉い♪じゃ、次はあの子___」





















その後も、同じ様な悲鳴が続く













もう心も感情も上書き保存されたのさ













やっぱり記憶って儚いね












今君は君の手で君を殺そうとしているよ










ね、可哀想だよね










もう聞こえないか










もうただのロボットだったね










だが










君は君以外も殺すんだよ











大丈夫さ









上書きされたと言っただろう?









何も辛くないよ
ロボロ
..............グルッペン
グルッペン
何だ?
ロボロ
a国から連絡や
グルッペン
そうか、内容は?
ロボロ
「私は戦う気は無いよ、だがね、グルッペン・フューラー、お前を殺す気はあるさ!」....だって
グルッペン
..............なるほど
兄さん
.......グルッペン!
グルッペン
ん?どうした?
兄さん
ゾムが帰って来た....!
その報告はすぐに幹部全体に伝わった、
仲間が戻って来たと言うものだから無理も無い
しんぺい神
.......ゾム?平気か?
ゾム
.....................
コネシマ
さっきから何も喋らんやん......どっか痛いんちゃう?
しんぺい神
救護室に運んでくるな
ショッピ
はい。
エーミール
分かりました
救護室
しんぺい神
よいしょっと
しんぺい神
ゾム?喋れるか?
ゾム
............................
しんぺい神
う~ん.......喉に異常は無いな、
しんぺい神
腕とかも見るか.......
しんぺい神がゾムの袖をめくると、大量の注射跡や、恐らくその注射の影響で浮き出た青白い血管が見える
しんぺい神
はっ........?
しんぺい神
ちょ!ゾム?!平気か?!
ゾム
.....................
ゾムの目には誰も映らない、濁っていて....それでいて冷たくて.......どうでも良さそうな目だった
しんぺい神
ゾム!ゾム!俺が分かるか?!
此処が分かるか?!
ゾム
..............
その瞬間、しんぺい神は胸に違和感を感じた、
冷たい.......そして
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いよ
床には赤い液体が滴る
グサ.......グシャッ、
っと言う音が何度も何度も部屋に響いている
しんぺい神
.................ゾ......ム
しんぺい神の目に映っているのは満面の笑みのゾムだった、しんぺい神の血で赤く染まっているナイフを片手に、ゾムは手に着いた血を舐め、最後に
ゾム
いやぁ、やっぱ楽しいなぁ♡
と言い、救護室から出て行った
チーノ
ん、あ!ゾムさっ.......え?
ゾム
ん?君はだぁれ?
歪んだ笑顔でゾムは首を傾げチーノに言う
チーノ
血、血まみ.....れ.......
ゾム
えっとー.......お仕事の内容は~
ゾム
「敵を1人だけ殺せ」だった!だから君殺せないんだぁ......残念!!
ゾムは不満そうにチーノを見る
ゾム
じゃあ!俺「帰る」ね!
チーノ
あっ.......?!
ゾムは異常なスピードで窓から柵などに飛び乗り何処かに行った
チーノ
.......っ!!しんぺいさん?!
チーノは血まみれで出てきたゾムを思い出しすぐにしんぺい神の元へ行った
チーノ
..............嘘、やろ








































あれ?何を祈ってるの?































もう手遅れなんだよ?























可哀想だねぇ

























知りたいとすら考えられない























ロボット




















さよなら、本当の君よ




















そして、初めまして


























新しい君よ_

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