NOside
誠一と瑠衣が扉を開けると、その先には
複数人の研究員と、たくさんの器具がついた椅子に座っている、1人の少女だった
その少女は、今まさに実験を受けようとしているところだった
そう、今まさに…………
この瞬間に………
その瞬間、瑠衣が飛び出し研究員を殴った
少女に行われそうになっていた研究を、止めるために
瑠衣が飛び出したのを合図に、他の人達も飛び出した
仁、瑠衣、杖道、誠一、健三の5名は研究員を止め
まどかは、少女の元へ駆け寄った
まどかは少女を見て、思わず顔を歪めた
少女は椅子に座り、器具をつけた状態で目を瞑っている
少女のどこを見ても包帯やガーゼ、痣がありとても痛々しい
そう声をかけるも、少女は返事をしない
研究員の1人が少女に向かってそう叫ぶ
すると、さっきまで無反応だった少女が、ゆっくりと瞼を開ける