第20話

20話 武田牧斗
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2025/12/27 11:00 更新
僕も…お父さんみたいな。立派な刀を打てるようになれるかな…?
武田牧斗
夢かぁ。
目が覚める
夢を見た。死んだ父が出てきた。父が死んでもうどれくらいになるだろう。
武田牧斗
学校。行きたくないな。
登校。
僕は虐められている。このご時世、鍛冶屋の息子だからか。僕は友達がいない。
生徒
まだ人殺しの剣なんか作りやがって、まだ犯罪増やしたいのか!
武田牧斗
僕は…もう刀は作っていない。
父のように出来ない。僕は出来損ないだから。
生徒
でもお前の父ちゃんが打った刀で何人人が死んじまったのか分かんねえよな。
いじめは残酷だ。こいつらは犯罪犯罪喚いているが、いじめは悪ではないのだろうか。そんな毎日を僕は過ごしている。いじめは学校だけであってるんじゃない。
下校
生徒
お前のせいで…!
武田が暴力を受けている
僕は耐えるだけだ。何も寄り添うところがない。だからそっと…そっと心に押さえ込んで…
速橋俊音
何してるんだ馬鹿野郎
速橋がいじめを止めに入る
生徒
何だよお前!邪魔すんな!
速橋俊音
お前らが1人をいたぶってるかだろ?
生徒
こいつ剣持ってるぞ。牧斗と同じ人殺しだぞ!行こうぜ。
生徒が立ち去る
速橋俊音
お前大丈夫か?
武田牧斗
うん。大丈夫だよ。君も刀は持ち歩かない方がいいよ。僕みたいにいじめられるよ。
速橋俊音
そんなんされたら俺がぶっ倒すから何も怖くねーよ。
武田牧斗
かっこいいね…。
速橋俊音
お前は刀持ち歩いてたからこんな目に遭ってたのか?
武田牧斗
いや違うよ。
僕の家は鍛冶屋なんだ。今はやってないけどね。
刀を作る仕事だから、人殺しだの犯罪者だの言われていじめられてる。
速橋俊音
何だそりゃ。刀って命を守れる優れもんなのによ。
武田牧斗
そうだよ!刀は守る為にあるんだ!
決して人を殺す為にあるものじゃない!
速橋俊音
だよな。こいつとももう長年の付き合いでね、だいぶボロがきちまったみたいなんだよな。
武田牧斗
じゃあ僕の家においでよ。助けてもらったお礼。したいしさ。
速橋俊音
そうか!?ならお言葉に甘えちゃおっかな!
家に行く
速橋俊音
はあお前の家って、結構いろんな鉱石とかあんだな。
武田牧斗
死んだ父が刀を打つ為に集めた鉱石だよ。石の名前とかは全然知らないけど、光り輝くものがいっぱい。
速橋俊音
この鉱石を武器にすんのか!?
武田牧斗
まあそうだね。
速橋俊音
すっげえ…。
武田牧斗
助けてくれたお礼。俺が君に刀を打つよ。だいぶその刀も劣化が激しいみたいだし。
速橋俊音
お!いいのか!助かるぜ!
武田牧斗
いや…気にしないで。
武田が照れる
武田牧斗
君は守る為に刀を振るんだよね。
速橋俊音
そうだな。人を、日本を守る為に剣を振る。
武田牧斗
そっか。ならこの鉱石を使おうかな。なんの石かは分からないけど、悪をも払う、澄んだ空のような鉱石。
速橋俊音
なんかすげーキラキラしてるな!
武田牧斗
そうだね。ちょっと待ってなよ。
しばらく待つ
武田牧斗
ごめんお待たせ!
速橋俊音
刀作るのってこんなに時間かかるんだな。
武田牧斗
まあそうだね。
ほら、これを君に。
刀を受け渡す
武田牧斗
これは心を浄化する刀。強いて言うならそうだな、シャプネスノットラスト。刀の名前だよ。
速橋俊音
ありがとな!
…なんだろう。持つとなんだか心が落ち着く。
武田牧斗
「浄化」を意識して打った刀だからね。
速橋俊音
ありがとな!
武田牧斗
喜んでもらって何より。それで守りたいものを守ってね。
速橋俊音
わかった!じゃあお前を守る!
人の目を気にして武器を作る場所がないならいい場所を知っている。
居場所がないのなら、俺らの学校に来ればいい。変わりたいって行動しなきゃ、ずっと同じ境遇を味わうだけだ。
武田牧斗
そうだね…。変わりたい。今の人生から脱却したい!
速橋俊音
そうだ!変わるんだ!行動をして。
武田牧斗
分かってるよ。
俺は武田牧斗。長らくお世話になるよ。
速橋俊音
あぁ!
次回予告



6人の家に謎の少女が訪れる!?
魔条に会いにきたのだとか?
その少女を見た魔条は慌てふためく…。
一体どうしてしまったのか!

魔条琉妃がメインの長編となっています!
魔条の過去には一体何があったのか…!

「古友恋心編」開幕

次回 来訪

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