第27話

夏の海‐愛華&彰人&光希‐
44
2018/08/01 02:50
_愛華Ver.__

今日はちょうど3人が部活がオフで海に来た!!
3人で海なんて久々だな…!

私と彰人と光希で遊ぶのすら久々…

3人とも部活が違くて集まるが難しかったしな、。
彰人
彰人
海だー!!
愛華
愛華
海だね…!
光希
光希
暑いね~…
彰人
彰人
早く海入ろうぜ!
光希
光希
うん…!
愛華
愛華
……わ、私…ここで待ってる。
私が海にしようって提案したけど……
私泳げないんだった、。

普通の運動すらできないのに泳げるはずないよ…
光希
光希
え…?なんで…?
彰人
彰人
海来たのに入らねーのかよ…
愛華
愛華
………
彰人
彰人
あっ、お前…泳げないんだっけ?
愛華
愛華
………はい…
光希
光希
そうだったんだ…
泳げそうなのにね…
みんなにそれは言われる、。

運動音痴なだけじゃなくて、海がすごく怖い…
入ったらすぐ溺れるんじゃないかって思う。
彰人
彰人
……ほら、俺が手握っとくからとりあえず入るぞ。
愛華
愛華
えっ……
優しく手を握ってくれた彰人。
というか、私と彰人っていつから仲直りしたんだっけ…

たしか、光希が私たち二人を合わせてくれて…、
それで仲直りしたんだっけ。

光希に感謝しないとな。
こんな風に手を握ってくれたのも、
海に一緒に来てくれたのも、
光希のおかげかも。
光希
光希
じゃあ…3人で入ろう…!
_光希Ver.__

彰人が愛華の手を握っている。
よかった…仲直り出来たみたいで。
愛華
愛華
うっ……冷たい…
彰人
彰人
海なんだなから当たり前だろw
愛華
愛華
だけど~…
光希
光希
ほら、大丈夫だから…!
愛華
愛華
う、うんっ…
2人は幼馴染。それは知ってる。
けど…2人が仲良くしてると…なんだか悔しくて…

私もあの間に入りたいって思っちゃう。
愛華の立場に立ちたいって思っちゃう。

けど…そんなことしても意味は無い。
彰人は愛華だからあんな風にできるんだ…
彰人
彰人
光希、なにぼーっとしてんだよ。
お前もこっち来い。
光希
光希
えっ…あ、うん!
彰人
彰人
考え事してたら波に飲み込まれるぞ~w
光希
光希
そ…そんなことないよ!
私は泳げるし…!
彰人
彰人
それはどうかな~?w
光希
光希
もう…
けど、たまにこうやってからかってくるから…
話しかけてくれるから…
少しだけ期待しちゃう。

私でもいけるんじゃないかなって…

けど、そんなこと出来るわけないよね…
_彰人Ver.__
愛華は海はいるの怖がるし…
光希はぼーっとするし。

2人はなんのために海来たんだ?

というか、まず愛華を泳げるようにしないと何もできないか。
彰人
彰人
愛華ー、泳ぐ練習するぞ!
愛華
愛華
え、ええ!?
嫌だよ!水に顔つけるのも嫌なのに!
え、まじか。
そんなにこいつ水嫌いだったっけ?

……あぁ…あの時から嫌いになったんだっけ。

俺達がまだ小学生の時、
大雨が降ってて…その時にあいつが川岸まで行って落し物を探してた。

その時俺は止めながらも一緒に探していた。
俺は結構川の近くまでいってて…
大雨だったから川の流れは早くて、
地面は土もあってヌルヌルしてた。

そんな状態で探してると、
俺は足を滑らせて川に入った。
そのまま流されて俺は死ぬんじゃないかって判断して。

けど…愛華は泳げないくせに川に飛び込んで俺を助けに来てくれた。
あの時なんで俺達は助かったのか知らない。
奇跡としか言い様がないと思う。

それから愛華は水自体を嫌った。
彰人
彰人
お前、まだ水嫌いなの?
愛華
愛華
……うん。
彰人
彰人
別にもういいじゃん。
俺は泳げるんだし。
愛華
愛華
ッ…あの時、彰人の命を奪うかもしれなかったのは…水でしょ…
彰人
彰人
はっ?
愛華
愛華
そんなもの…嫌いに決まってる…
彰人
彰人
……お前は馬鹿なのか。
そんなこと気にしてたのかよ、。
というか、お前があの時探しに行かなかったらあんな事にはならなかったろうに。
まぁ、そんなこと言えないし言いたくもない。

あの時救ってくれたのはお前なんだからな。

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