_愛華Ver.__
今日はちょうど3人が部活がオフで海に来た!!
3人で海なんて久々だな…!
私と彰人と光希で遊ぶのすら久々…
3人とも部活が違くて集まるが難しかったしな、。
私が海にしようって提案したけど……
私泳げないんだった、。
普通の運動すらできないのに泳げるはずないよ…
みんなにそれは言われる、。
運動音痴なだけじゃなくて、海がすごく怖い…
入ったらすぐ溺れるんじゃないかって思う。
優しく手を握ってくれた彰人。
というか、私と彰人っていつから仲直りしたんだっけ…
たしか、光希が私たち二人を合わせてくれて…、
それで仲直りしたんだっけ。
光希に感謝しないとな。
こんな風に手を握ってくれたのも、
海に一緒に来てくれたのも、
光希のおかげかも。
_光希Ver.__
彰人が愛華の手を握っている。
よかった…仲直り出来たみたいで。
2人は幼馴染。それは知ってる。
けど…2人が仲良くしてると…なんだか悔しくて…
私もあの間に入りたいって思っちゃう。
愛華の立場に立ちたいって思っちゃう。
けど…そんなことしても意味は無い。
彰人は愛華だからあんな風にできるんだ…
けど、たまにこうやってからかってくるから…
話しかけてくれるから…
少しだけ期待しちゃう。
私でもいけるんじゃないかなって…
けど、そんなこと出来るわけないよね…
_彰人Ver.__
愛華は海はいるの怖がるし…
光希はぼーっとするし。
2人はなんのために海来たんだ?
というか、まず愛華を泳げるようにしないと何もできないか。
え、まじか。
そんなにこいつ水嫌いだったっけ?
……あぁ…あの時から嫌いになったんだっけ。
俺達がまだ小学生の時、
大雨が降ってて…その時にあいつが川岸まで行って落し物を探してた。
その時俺は止めながらも一緒に探していた。
俺は結構川の近くまでいってて…
大雨だったから川の流れは早くて、
地面は土もあってヌルヌルしてた。
そんな状態で探してると、
俺は足を滑らせて川に入った。
そのまま流されて俺は死ぬんじゃないかって判断して。
けど…愛華は泳げないくせに川に飛び込んで俺を助けに来てくれた。
あの時なんで俺達は助かったのか知らない。
奇跡としか言い様がないと思う。
それから愛華は水自体を嫌った。
そんなこと気にしてたのかよ、。
というか、お前があの時探しに行かなかったらあんな事にはならなかったろうに。
まぁ、そんなこと言えないし言いたくもない。
あの時救ってくれたのはお前なんだからな。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。