樹 「ごめん、別れよ」
それは突然だった。
ある雨の日に今日も家に遊びに行こうと思い
連絡しようとしたらこの1通だけが俺の元に届いていた。
京 「どうして...」
なんとなく理解はした、できた。
俺らは個々の仕事が増えたことで二人の時間が減り
営みすらまともに出来ていなかった。
樹 「価値観の違いだよ。
こんだけ一緒にいたんだからなんとなく分かるでしょ。
きょもなら。」
京「そうだよね。
ごめんね、ありがとう」
これしか出なかった。
樹 「こちらこそだよ。」
互いにこれっきり何も話すことが無くなったのか
沈黙が続き打つ言葉も何も無くただ窓の外から聞こえる
雨音が自分の心情を表しているようだった。
返事が来てから少し経ってから自分の目から
涙が流れているのを感じた。
?「フリーでしょ?なら、俺のとこ来てよ
俺なら悲しませたりしないから
泣いてるなら顔なんて見たくないし」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!