第29話

動く⋯
62
2024/04/25 01:00
ある日、お腹をぼーっと見ていたらぽこっと動いた。
ラウール
あなたちゃん!動いた?今?
(なまえ)
あなた
何日か前から分かるようになったんだよ。
ポコポコ動いてるでしょ?
ラウール
触ったら動いてくれるかな?
お腹を触ると動かないらしい。
この天邪鬼!って思って手を話すとポコポコって動く。

で手をお腹に触れると止まる。話すと手を置いてた場所で動く。
会話するように。
ラウール
うわっ、すごっ。天才?
(なまえ)
あなた
毎日こうやって遊んでるのよ。ちびちゃんは。
ポコポコと動いて、僕らと会話するようになった。
あれからいつ出来たんだろうね?気をつけてたのに。ってなったんだけど、
1番初めの時が可能性あるってなってそこら辺なんだってなった。
とりあえずこうやって僕らの所へ来てくれたのは運命だったと思う。

お腹が大きくなると、ポコポコというよりグニョグニョと、
足や手が出てくるよってお母さんが言っていて、
お腹割れしないようにクリームを塗りながら、会話するのも
日課になった。

海外のお仕事は、行っても3日とかで帰れるらしく。
でもほとんど、国内のお仕事で落ち着いている。
(なまえ)
あなた
まぁーたポコポコゲームしてるの?
ラウール
楽しいもん。女の子かな?男の子かな?どっちかなぁ〜。
(なまえ)
あなた
蹴る力たまにすごいから男の子だったりして。
ラウール
女の子がいいなぁー、佐久間くんじゃないけどパパと結婚するぅ〜って言われてみたい。
(なまえ)
あなた
そうなったら離婚だね。
ラウール
ヤダ!あなたちゃんはずっと僕の奥さんなの!
(なまえ)
あなた
わかった、わかったから。
ぎゅっと後ろからハグしたら、ポコポコと、動くちびちゃん。
もうすぐ検診だから、どちらか、聞かなきゃって思いながら、
楽しみにしてる。

男の子だったら、ダンスさせて、一緒にランウェイ歩きたいな。
女の子だったら、可愛い服きせて、ランウェイ歩いて。
パパ〜なんて。

夢が膨らむなぁー。

ラウール
女の子がいいな。
なんて呟いてた。

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