探偵社の扉が見えると同時に
与謝野さんが扉を開けて、顔を覗かせた
!太宰
こんな時間に呼び戻して何の……
!?その血…!!
そう云うと同時に私の手の中のあなたの下の名前へ目を向ける
早く医務室に運びな!!
云われた通りに医務室へ運ぶ
太宰、あんたは部屋の外に出てな
この子は妾がしっかり治療するから
はい…お願いします
暫く部屋の外で待っていると
与謝野さんが扉から出てきた
与謝野さん!あなたの下の名前は……!
あの子なら無事、治療出来たよ
にしてもあの怪我……
……何かあったんですか?
治療した後に腹部に刺さってたナイフを抜こうとしたんだけど……
今回の傷とは関係ないところに包帯が沢山巻かれていたンだよ
包帯?
聞いた話によると、あなたの下の名前の異能は時を操るんだろう?
………(傷跡が残っているのは不自然って訳だね)
ま、後は任せるよ
どうせ目が覚めるまで此処に居るんだろう?
ええ、ありがとう御座いました
与謝野さんが帰った後、医務室へ向かい、
あなたの下の名前が眠っている寝台の横に椅子を置いて腰掛ける
暫くあなたの下の名前を見つめた後、静かに声をかける
あなたの下の名前、起きてるんだろう?
その言葉と共にあなたの下の名前の瞼がゆっくり開いていく
気づいていたのね
まあねえ
にしても、君がそんなにやられるなんて何かあったのかい?
太宰は足を組み、そのうえに肩肘を乗せ、
更にその腕に頭を乗せながら云う
別に、何もないわ
うーん……私の知っているあなたの下の名前はナイフをお腹で受け止めたりはしないけど?ニコッ
そんなニコニコした顔で云われてもね
それに、あれでも頑張って避けたのよ?
と、いうと?
敵の異能が透明化だったこと、
一瞬で銃が蹴り飛ばされてナイフでなんとか応戦したことを
手短に話した
なるほどねえ……
ならもう一つ、
疑問に思ったことを聞こうかな
?
君の体は瀕死になったら自動的に時が戻るって聞いたと思うのだけど
現に、私がマフィアにいた時も君が怪我をして休んでいたところは見たことがない
君も知ってる通り、私は医務室に入り浸ってることが多かったからね
(ほんとにサボってたみたいね…)
君が其処に殆ど来ていないことは知っている
瀕死になったら自動的に時が戻る…それが、私にも条件がよく判ってないのよね
何処からが"瀕死"と捉えられるのか…
今回の君の怪我はどう見ても瀕死だったよ
そうね
でも実際、私の体の時は戻らなかった
(そもそも、異能を使えない時点で戻らなかったっていうのも納得できるけれど、)
(それを太宰に云うわけにもいかないしね)
………(何か心当たりがあるみたいだね)
なら方向を変えよう
与謝野さんの話だと、包帯が体中に巻かれてたみたいだけど、それはどうしたんだい?
はあ……あのねえ、プライバシーってものを知らないのかしら?
聞いていいことと悪いことが……
女性の扱いには慣れているつもりだよ??
そう云う話じゃないわよ!
それに、その辺の女の人を口説きまわってる人が云うことじゃないわ
おや、別に君が心中相手でもいいのだよ?
忘れたのかしら?私を選ぶなら、私に勝ってもらわないとね?笑げ、そうだった…やっぱり辞めておくよ、
で、話を戻すけど
どうなんだい?
……最近は異能を使わずに任務をこなす鍛錬をしてるのよ
まあ、異能に頼りすぎてた面もあるから、いざ使わないとなると
避けきれない攻撃も一つや二つあるわ
ただそれだけ、どう?もういいかしら
少しの沈黙の後、太宰が口を開く
ま、そういうことにしておこうかな
云っとくけど君、
嘘ついてるのバレバレだからね?ニコニコ
君も中也と同じくらい長い付き合いなんだ。君の癖も把握済みだよ?
さあ?本当の事を嘘のように云っているだけかもしれないわよ?ニコニコ
一応聞くけど、
何処からが嘘だと思ってるわけ?
うん?勿論、瀕死がどうとかの処からだよ
(うわ、なんで判るのよ、)
(本当にあの人みたいだわ…此方の考えを見え透いてくる感じ)
貴方は嘘が判りやすいですからね
どうやら正解みたいだから……
明日は覚悟しててね?
うっ……目が本気ね…
あーもう!私帰るから!
そう云って寝台から起きようと体を動かす
その瞬間、腹部に痛みが走った
いっ…!
ああ!云い忘れてたけど
君のお腹の傷だけ塞がってないから、まだ寝てたほうがいいと思うよ
え、なんでお腹だけ……
本来ならナイフを抜いてから完全に治療するつもりだったのだろうけど…
あの出血量じゃ、ナイフを無理に抜くと瀕死どころじゃなかったからね
つまりは……
ナイフを抜く前に、その他の傷を治してから、ナイフを慎重に取り出したと……
まあお腹の傷は明日与謝野さんが治療してくれるらしいから、ね?
そう云いながら私の肩を寝台の方へとゆっくり倒す
………確か与謝野さんの能力は瀕死の重傷しか治せないはず……
ふふふ、頑張ってね??笑
薄れゆく意識のなかで治療室を見たけど…
チェンソーが見えた気がするのは気の所為よね…?
私、今夜此処に泊まるから
え、なんでよ
なんでも何も
朝になってマフィアの君が此処に居たら国木田くんとかが大騒ぎするでしょー?
そうだけど……
じゃ、お休み
太宰はいつの間にか持ってきたのであろう小さい机に
突っ伏して眠りだした
………大人しく寝るしかないわね…
いいねして作者を応援しましょう!
「太宰治」との夢小説、ココにあります
ノベルスタジオならストーリーは無限大!
あなただけの夢小説に出会える!
スポットライトでみんなに広めよう!
web版でスポットライトを当てる
「スポットライトを当てて読む」を押すと動画が再生された後にスポットライト限定チャプターに遷移します。
スポットライトを当てるだけ!
小説をたくさんの読者に届ける方法とは?
keyboard_arrow_down
スポットライトを当てるだけ!
小説をたくさんの読者に届ける方法とは?
「スポットライト機能」は好きな小説をたくさんの読者に広めたり、作家に応援の気持ちを伝えられる機能です!
- 1
小説にスポットライトを当てる
「小説にスポットライトを当てる」ボタンを押そう!
あなたの好きな小説や、自分が書いた小説にもスポットライトを当てられます。
- 60分につき3回までスポットライトを当てることができます。
- 「名前をひみつにする」にチェックを入れて当てると、スポットライトユーザー一覧に名前が掲載されません。
- 2
スポットライト小説枠に掲載される
スポットライトを当てた小説は、以下の場所にあるスポットライト小説枠に掲載されます!
- 検索ポータルページ
- 小説詳細ページ下部
- チャプターページ下部

- スポットライト小説枠に掲載される小説は、ユーザーごとの好みに合わせて表示されます。
- 3
たくさんの人に読んでもらえる
好きな小説や自分が書いた小説にスポットライトを当てて、たくさんの人に読んでもらおう。
応援の気持ちを伝える手段としても使えます!
スポットライトユーザーランキング
関連するスポットライト小説
- コメディ

【暇なとき投稿】探偵社の無自覚女子、エロすぎる件について
シリーズ化させたいです!内容はほぼ夢小説あるある的な?夢主愛され系 最近雑になってきてますw 頑張って雑にならないようにします! 夢)みなさんおはよぉごさいますー(寝起き) 夢)ここ暑いー(スカートひらひらさせる) 皆)ちょっと//〇〇(さん)!! 探偵社の無自覚女子、エロすぎる件について シリーズ化してくれましたー! 是非見てくださいね!(圧 ポートマフィアver.↓ https://novel.prcm.jp/novel/TKVEiWrL8Ah5hLKINffD(ペンギン様) ・・⋈・-・・--・⋈・-・・--・⋈・-・・--・⋈・-・・--・⋈・・ *ファンアート受け付けてます!私が絵が下手すぎるせいで夢主ちゃん達の絵が描けないので描いてくれると嬉しいです!コメントでお待ちしてます! *番外編のリクエスト、交換宣伝受け付けてます!気軽にコメントしてください!! *投稿する時間は決まってません、、、更新は🐢どころか🐌どころでもありません、、、 *コメントがモチベになります!してくれたら嬉しいです! *コメディ要素があったりなかったりしますがご承知ください!! *R18❌
favorite 1,751grade 316update 2026/07/15 - ノンジャンル

死んだと思ったら⋯VOCALOIDたちと文ストの世界に転生!?
現実世界で死んでしまった貴方。何故か大好きな文ストの世界にVOCALOIDたちと転生! R判定外されましたーーー!! 注意↓ VOCALOIDが結構出ます 主が文ストのアニメ見切ってなくて途中までしか話わからないのに書いてるのでなかなか進みません
favorite 438grade 99update 2026/06/10 - 恋愛

駄々っ子
太乱です 付き合ってます 苦手な人は回れ右 下手の太宰が好き 要は自己満にゴザイマス
favorite 12grade 8update 2026/04/25 - ファンタジー

自殺嗜好 、 ” 無個性 ” だが ” 異能者 ”
” 無個性 ” なのに なぜ ” チカラ ” が使えるかッて ? ” 異能力者 ” だからに決まってるじゃあないか 笑
favorite 1,460grade 586update 2026/08/07
コンテスト受賞作品
もっと見るショートドラマ&アニメーション原案募集コンテスト






編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!