静まり返った廊下を一人歩いていく。
明日、任務、命令、BOSS…そのワードたちが頭の中でグルグルと回り続ける。
やはり口から溢れるのは「明日かぁ…」という不安。
前まで”藤色のAssassino”と呼ばれていたのに今ではとてつもなく情けない。
大丈夫だ。あの頃を思い出せ。
フリーでやっていた頃のことを思い出すと少し気が楽になる。
!!??
後ろからどんと肩を叩かれ、振り返ると満面の笑みのゾムさんがいた。
未だにどくどくとなる心臓を抑え、犯人であるゾムさんを少し睨む。
するとゾムさんはごめんごめんと笑顔で謝った。言うけど、明らかに反省してる顔じゃないやん。
ゾムさんは早く聞きたいと言わんばかりにキラキラとした目で問た。
そういい、少し雑談をし終わった後。ゾムさんはじゃあなと言い、廊下を歩いていった。
もう少し話したら良かったな。
少しだけ心に後悔が残る。
もう自室は目の前。
鍵を開け、ドアを開く。
自室はいつも通り。
ベランダの簡易な椅子に腰掛け、煙草を取り出す。
それを加え、ライターを取るためにポケットに手を突っ込む。
あ
最悪だ。
最近使い始めた薔薇の模様の銀色のライター。
結構気に入ってたんやけどな。
まぁええわ。兎に角大先生か誰かに貸してもらお。
煙草を加えたまま、自室を出て喫煙所へと向かう。
このぐらいの時間帯は大先生が書類に埋もれて気晴らしに喫煙所へ行く。
喫煙所は自室からそう遠くない。運が良い。
喫煙所のドアを開けると、大先生ではなくクソ先輩がいた。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。