第39話

久しぶりの家飲み
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2021/03/21 01:58
田中side

今日はしょっぴーに呼ばれて渡辺家にお邪魔。

玄関を開けるしょっぴーはすげえ笑顔で案外

大丈夫そうだななんて思ってたら

全然ダメそうで


「 あなた〜どこー? 」


田「 大阪いるんだろ? 」


「 樹連れてきて〜っ 」


の会話をさっきから繰り返している。

いつもより酔うペースもはええし…


田「 あなた家族と一緒なら安心じゃんか 」


「 康二のこと思い出すかもしんねぇんだよ… 」


田「 …なんで康二? 」


「 …あなたもともと大阪住んでて

そっからこっちきてふっかと仲良く

なったらしいんだけど、」


田「 おう 」


「 その大阪住んでた時に幼馴染みだったって

康二が言ってて、、 」


田「 んでそのことをあなたは忘れてんのか 」


「 そう…どーしよー、 」


田「 思い出すとなんかまずいの? 」


「 康二、あなたのこと好きなんだよ 」


田「 え、それ俺聞いていいやつ? 」


しょっぴーは酔っ払っているせいか

次から次へと結構暴露してくる。


「 もし思い出したら本格的にライバルが2人に

なるし俺あいつらに勝てる自信ねぇよ、、 」


田「 でもそうやって出会ってきた中で

あなたはしょっぴーを選んだんだろ? 」


「 …樹ってたまにいいこと言うよな 」


田「 どういうことだよ笑 」


しょっぴーってお化け屋敷とか以外割と

最強なイメージだったけど

こんな弱ることあるんだな笑


田「 そんな心配なら電話してみたら?

…ってもうしてんのか 」


「 …樹、、 あなた出ないんだけど 」


田「 家族でわいわいして気づいてないん

じゃないの? 」


「 だといいんだけどさー? 、、 」


田「 しょっぴー、今日俺泊まっていくよ 」


「 でも、、 」


田「 こんなままでほっとけねぇって 」


「 …ありがとうな 」


田「 いーえ 」


俺はしょっぴーの弱ってる写真を撮ると

あなたに送ってなるべく早く帰ってきてやれ

とだけ送っておいた。

翌日起きるとそのメッセージには既読のみだった。

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