家臣らしき人達が数人、門から走り出してきて、頼朝さんを囲い込んだ
慕われてるなぁ
ほんとに、きんとき様とか…そちら系だな…
猫かぶりが凄いなぁ
すると景時さんが一歩進み出て、じろりと家臣さん達を睨んだ
わぁ毒舌。
雷に打たれたように家臣さん達がのけぞり、深々と一礼して立ち去っていく
景時さんは家臣さんたちから怖がられてるのかな?
圧のかけ方上手だからなぁ
あっ戻った。
私に向き直った頼朝さんは、不敵な笑みを取り戻していた
いや別に要らない…
あっでも、なかむ様たちを、思い出せる様なデザインのものがあったら欲しいかも
そんなことを考えていると、すっと頼朝さんの手が私の顔に伸びて、品定めをするかのように私の顎をすくい上げる
その言葉を聞いて、その手から逃れるように顔を背ける
盛長さんがにこやかな顔のまま、重衡さんと景時さんの頭を鷲掴みにする
ごちん、と鈍い音が響き、互いの額をぶつけられた二人が顔を顰めた
痛そう…
盛長さんは母親みたいなポジションだなぁ…優しいというかまとめるのが上手いというか…きりやん様とはまたちょっと違った雰囲気だけど…
景時さんが最初に言ってた「ゆるふわ」って言葉も納得しちゃうくらいふわふわとしてる
私がメイドとしてWT国に入った時よりかはマシとして大分ね?
鎌倉幕府のために、玉藻のために、というのは正直前置きとして、…帰るために、私は義経さん達と戦うことになる。烏天狗の鞍馬さん、鎌使いであろう弁慶さんに弓使いの与一さん。そして刀を使う義経さん。
……もしかしたら、敵はそれだけでは無いかもしれない。
戦には、嫌なことに慣れている。
……人を殺めることだって、大切な人を、大切なものを脅かすならば。
決めたなら、やり遂げる。
そして___自分の帰るべき場所に、在るべき場所に、…居場所に、帰る。
___だけど、私は間もなく知ることになる。
波乱の中での情によって、私の新しい、第二の居場所が出来るということを。
_______________プロローグ。[完]
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。