話は一応、大まかには纏まった。根本的な解決には一切至ってないけれど、とりあえずはまとまった。
あわあわしながらも勇気をだして踏み出した先は藤原の元だった。
くりくりの瞳が丈くんを捉えて、可愛らしい顔を上手いこと使って、悲しそうな顔をする。
もちろんの事だが、大西に甘い大人組。そんな顔を向けられたら断れるものはいないであろう。
そう言って西畑は大橋を指さす。大橋は最初こそ警戒を向けていたのだが、お泊まりという言葉に目をキラキラさせて口角が上がっている。
藤原side
まさかこんなことに巻き込まれるとは思わなかった。いやまず、大橋が小さくなってること自体変な話なんだけれど…
今はメンバー全員が俺の家来ていて、ゲームしてる組・それを見ながらお菓子やらジュースやらをつまむ組がいる。大橋はその中の前者にあたる。恭平と一緒にゲームをしていて、ほんとに初めの警戒心が嘘のように解けていた。…うん、めっちゃ元気。
大橋が撮影時間でも来なくてマネージャーに聞きに行った時はもちろん驚いた。マネージャーの元に行ったら、見たことあるような大橋に瓜二つな子がいて、マネージャーもものすごく血相悪くしていて何事かと思った。話聞いたあとも全く持って納得できなかったし、大橋も知らない人だらけで硬直していたみたいで、あの時のような元気さが出てなく、別の誰かなんじゃないかって思ってた。でも、確かめるために何度か質問したら、大橋だって理解するには十分で、認めざるおえなかった。
他メンバーに説明するのも、難しいかった。まずなんて言えばいいのか分からない。どう言ったら伝わるかなんてずっと半信半疑だった。取り敢えず、信じて貰えたみたいなんだけど、いつ戻るかわかんない上に、今の大橋は未成年てこともあり、誰かの家で匿う必要があった。そのとき名乗り出たやつが何人かいたみたいだが、本人に聞いてみたら、俺を指名した。そこでなんやかんやあって、今みんなでお泊まり会をしているわけなんだが、別に広い部屋をとっている訳でもないから全員入ると狭い。
こうして始まった2人の対決は熱戦だった。
頑張るふたりの集中は凄まじいもので、外野のギャンギャン叫ぶ声は気になっていないようだ。茅野向こうの俺にはうるさ過ぎて耐えられるものじゃないのだけれど、チラチラ見る度に白熱した戦いは大きくさの出ることなく続いていた。
でも、ずっと同じも続かないわけで、
勝負は恭平の勝ちで終わった。



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!