第134話

592
2026/02/18 10:50 更新


※架空のアンチコメあります





〇大西side





トイレ行ってから戻るから、とみっちーを先に戻らせて、ふぅ、と息を吐く。





遡ること30分くらい前。





休憩時間に入って楽屋で溜まってる番組のアンケートに答えようとスマホを開くと俺の次のドラマの役が解禁されていた。





やけど皆の反応を見ようとSNSを開くと多くのアンチコメントが書かれていた。





『原作のイメージと全然違ってショック』





『大西流星って〇〇してた子よね、さすがにキャスティングミスじゃない?』





『正直見たくない…』





普段ならそんなアンチコメントも見返してやる!ってモチベに変えるタイプなんやけど、今の弱っている俺を刺すのには十分で、





やっぱ俺には無理なんかな、誰も期待してないんかな





なんてネガティブな考えが止まらなくなって





今見たコメントが頭の中を支配する。





1人になりたくてスマホ画面を閉じると楽屋を出てふらふらとトイレに向かった。





朝からあった身体の怠さと熱っぽさも増してきていて正直立っているのもしんどい。





それにやっぱり頭の中はネガティブな考えがぐるぐるしていて、トイレに着くなり洗面台に手をついて身体を支えた。





しんどい、苦しい、助けて





そんな思いがいっぱいになって、自分の呼吸が段々荒くなっていくのがわかる。





大西「…っふぅ、はぁはぁ」





1人になりたかったのに誰かが来てくれたら、なんて…





道枝「流星くん!?!?」





そんな時にタイミング良く聞こえてきたのはみっちーの声やった。





大西「…はぁっ、はぁっ、みっ、ちー?…っ」





道枝「大丈夫ですか!?とりあえず…深呼吸!しましょ!」





みっちーは俺の様子に驚きながらも一生懸命呼吸を整えようとしてくれて、俺も懸命にそれに合わせた。





落ち着いてからお礼を言うと「体調大丈夫?」って言われて、素直にしんどいって言えばいいのに俺の中の意地が邪魔をして強がってしまった。





それでも一生懸命心配して声をかけてくれるみっちーにアンチコメントを見てしまったことを伝えると優しい言葉をかけてくれた。





大西「ありがと」





そう言って笑えばみっちーも笑顔を返してくれたけど、自分の体調も含め全てを言えてないことにちくりと胸が傷んだ。

プリ小説オーディオドラマ