出会った日から2日おきに刹と出会った
決まって会った時間帯は夜だった
その度、会話に花を咲かせた
他愛のない話だったけど
学校にいても友達とか
仲良く話せる人なんて居なかったから
俺の中で刹は大きな存在となって行った
俺は花にはさほど興味を持たなかったから
花言葉なんて全く知らなかったが
前に本で青薔薇は
人工交配によってできた花
たしかそれに由来して
そういう花言葉になったと書いてあった
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また、変な野郎が俺に話しかけてきた
その声に振り向いたら10はいるだろう
野郎どもに囲まれた
でも、仲間…か
仲間を持つ権利なんて俺にはあるのか?
なんて考えているうちに
拳は目の前まで来ていた
その拳は俺の顔には当たらず見慣れた白髪が
たくましく前に立っていた
その姿はとてもかっこよく思えた
俺がニヤッと笑いかけると
また目を見開いて
太陽のような笑顔を当てられた
俺は6割、刹は4割と倒していた
刹は俺には劣るがそこらの雑魚よりは
かなり強かった
これ以上は触れるなという顔をされ
俺はそれ以上踏み込まなかった
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あの日から俺の中で刹は、
そこらにいるやつじゃなくて
親友よりも近しい背中を任せられる
“ 相棒 ” となっていた
この時から俺はピアスを開けた
理由は大切な人を守るための決意表明
俺は計“ 3つ ”のピアスを開けた
色は洋紅色と蒼玉色、月白色だ
俺が柔らかくふわっと笑うと
刹の目はとても大きく見開いていた
そう言われて俺は実感した
真逆な性格、笑顔全部真逆だが
それが俺たちを繋げたんだ
だったら真逆でもいい気がした
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変な間があったが俺は触れないようにした
とは言いつつ刹の事は全く知らない
体術の事も、日々の生活の事も
俺はそんなことを考えていた













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。