第10話

🦙×画家ヌナ彼女
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2024/02/18 12:00


ヒョンジン
ヒョンジン
ヌナ
ヒョンジン
ヒョンジン
お花描いてるの?
彼女
ㅎㅎㅎ
彼女
そうだよ


俺が仕事帰りにふと立ち寄った花屋でヌナに似合いそうな花を買った。


何でもない日だけどそれでも贈りたくなったんだ。


彼女
ジニがくれたお花
彼女
枯れる前に残そうと思って


形があるものはいつか壊れる。無くなる。


そしていつか誰の記憶からも忘れられる。


それを理解しているようなヌナの儚さに惹かれた。


ヒョンジン
ヒョンジン
隣いい?
彼女
もちろん
ヒョンジン
ヒョンジン
ヌナの絵のタッチって優しいよね
彼女
私もジニの描く人物画好きだよ
ヒョンジン
ヒョンジン
でもやっぱりプロには劣るね…ㅎ
彼女
絵は比較するものじゃありません〜ㅎ
彼女
好きなときに好きなものを描くのがいいの
ヒョンジン
ヒョンジン
そうだねㅎ
 

そう言いながら手を進めるヌナの横顔を見る。


絵の具とほんのり花の匂いがする。


ずっとこうならいいのに。


ヌナはいつか自分の前からいなくなってしまうような気がする。


そのいつかが怖い。


ヒョンジン
ヒョンジン
ヌナ
ヒョンジン
ヒョンジン
愛してる
彼女
うん


愛してるって伝えても


必ず愛してるよとは返ってこない。


掴みどころがない。


掴めないヌナ。




愛しい人。



俺の前からいなくならないで。




彼女
…?


気がつくとヌナを後ろから抱きしめていた。


ヒョンジン
ヒョンジン
いなくならないで…
彼女
ここにいるよ


ヌナはきっと気づいている。


俺がかけて欲しい言葉はかけてくれない。


"ずっとヒョンジンのそばにいるよ"


そう言ってよ。


ヒョンジン
ヒョンジン
ヌナってずるい…
彼女
何が…ㅎ
ヒョンジン
ヒョンジン
わかってるくせに…
彼女
ㅎㅎㅎ


微笑むだけのヌナ。


せめて今だけは俺でいっぱいになってよ。

















〜Next〜


























ヒョンジンってクズも、儚いも、可愛い幸せ!も何でも想像できてすごい。


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