四季side
俺の番は運命。
運命だからみんなより特別…?
特別ってなんだろう。運命って?
朝
ユサユサ
コロンと寝返りを打つ
2人は同じベッドで寝ているので
アラームもお互い聞こえるはずだが
四季は朝が弱い
起こすのはいつも双葉担当
ひょいと四季を抱きかかえる
うっすらと目を開け起きかけてる
四季をそのまま抱え
階段をおり洗面所へと向かう
スリスリと顔を双葉の
首元に擦り付ける四季
とんっ
洗面所について優しく降ろす
ちゅっ
ここまでが二人の朝のルーティーン
支度を終え家を出る
レッスン開始
新曲もあったりライブも近いので
何曲か踊っていく
四季が椚と談笑していると
じーっと見つめる
そしておでこに手を伸ばした
ダンスの先生の元へ小走りで向かう双葉
家に帰って
着替えさせられてベッドに寝かせられる
双葉に抱きしめられ
リズム良く背中をぽんぽんされた
規則正しい寝息が聞こえてきた
双葉はそっとベッドを抜け出し
スポーツドリンクや薬の買い出しに出かける
しーん
うっすらと目を開けると
そこに双葉はいなかった
ベッドから出て
部屋を出る
足元がふらつく
リビングから物音がする
リビングに入ると双葉がいた
ぎゅっと抱き寄せ頭を撫でる
おかゆをトレーに乗せて
四季の手を引く
抱きかかえて部屋に戻った
おかゆを持って双葉が戻ってくる
熱をはかってみると
38.5
おかゆを食べ終え
また寝る体勢に
次の日
俺の番はいわゆるスパダリ?ってやつなのかな
俺がわかんないことも気づいてくれる
そんなこたが俺は大好き
運命がなんだかわかんないし
どこが特別かはわかんないけど…
なんでもいっか!
end
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。