声を上げたのは、米澤さんだった。
少しザワザワしたが、すぐに白浜さんが
「どうします?」
畑野「うーん…今はまだ救助が来ない様子ですよね」
『だとすれば、みなさんな持っているものをみんなで分けましょうか。』
ということで…
私たちはお互い、出せるものは出して食べれるものを集めることにした。
米澤「…う〜ん、集まったのもこれだけか」
~
白浜「……良かったらこれ、渡そうと思ってたものだけど もう無理だから。」
白浜さんが 何か箱を取りだした。
渡部玲奈「うわぁ!!最高、みんなで分けようよ」
立花弘子「私も手伝います。」
寺崎佳代子「なにか切れるもの、持ってますか?」
~
畑野「わたしは… 」
畑野さんがバッグの中に手を入れた。
畑野「あれ?…」
立花「どうしたの?」
渡部「わたし、多めにお願いします!道具提供したんで」……
丁度果物を分け終えた頃、
畑野「今朝、コンビニ買ったものがなくて
みんなで分けようと思ってたんですけ
ど…」
「…白いビニール袋に入ってるものです!」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。