私の家族は両親がプロサッカー選手、お姉ちゃんも注目を浴びている女子サッカー選手だった。
いつもお姉ちゃんばかりが褒められていた。だから私も褒められたいと思ってサッカーを始めた。
始めたのは小学校低学年からだったからよく幼なじみの世一と一緒にやったりしていた。
でもどれだけ頑張っても両親は褒めてくれなかった。
だからサッカー以外にも勉強も頑張った。
成績はお姉ちゃんよりも優秀になった。でも褒めてくれない。
クラブチームの練習が終わった後も一人残って自主練をした。
でも褒めてくれない。
いつしか私は両親から空気扱いをされるようになった。
だからもっと頑張った。
でも認めてくれない。
小学6年生の冬、お姉ちゃんに勝負を申し出た。
結果、私が3―1で勝った。
だが、現実は違かった。
両親はお姉ちゃんを叱るだけで私には見向きもしなかった。
その時、強烈な吐き気に襲われた。
私はトイレでしばらく吐き続けた。
その時、気づいてしまった。
私はどんなにお姉ちゃんより優れても
"絶対認めてもらえない"
私はベッドの上で久しぶりに声を出して笑った。
結局、私のやってきたことは全部無駄だったんだ。
私は声に出して泣いた。
それから中学生になった。
周りには心配させないようにしていた。
でも、もうサッカーをやる気にもなれないし活力を失いつつあった。
ある日、私は一人で帰っていた。外は既に暗くなっていた。
そして私は魔法少女になった。
きっと魔法の力なんだろう両親は狂ったように私を褒めた。
最初は普通に嬉しかった。でも、
"これは私じゃなくて魔法なんだ..."
そう思ってしまった。
いつか誰かが言っていた。希望と絶望は足し引きゼロだって。
そうなのかもしれない。
私は魔法少女を続けた。中学二年生になり、サッカーをやる理由がないまま淡々と続けている。
だが、私の人生を変える魔法少女と出会った。
to be continued













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!