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第8話

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2026/05/05 15:00 更新






ある日。
千空
?、
千空
おい、ルチルは何処だ?
コハク
ルチル?見てないな。
ゲン
そーいえば今日は見かけてないなぁ。
千空
(いつもならあそこで寝てんのに…)
あなた
…ッ、ははッ…
あなた
情けな…ッ
千空
マジで何処にもいねぇな。
千空
ちーっと探すの手伝え
コハク
ハ!了解した!
ゲン
はいはーい♪


数分後
グオオオッ‼︎
コハク
なんだ!今の音は!?
千空
冬眠し損ねたクマか!?
ゲン
ズイマーな感じ〜?
コハク
少し急ぐとしよう!

音のする方に走っていくとそこには、


倒れている熊と血まみれのルチルがいた。

コハク
流石!と、言いたいところだが…
コハク
大丈夫か!?
千空
おいおい、血まみれじゃねぇか…。
あなた
こ、こっちくんな!!
千空
ビクッ
千空
(珍しいな、声荒げるなんて。)
ゲン
なんか顔赤くない…?
ゲン
ほんとに大丈夫そ?
あなた
俺、多分いま熱あるから…!
あなた
うつしたら困るからッ!
千空
あー、そういうことか。
ゲン
…まぁ、要するに、
ゲン
熱うつしたら困るから逃げようとした、
ゲン
そしたら、運悪く熊に遭遇ってワケね?
ゲン
あってるでしょ?
あなた
あ、あってる…!
あなた
だから、ほっといてくれ!
ゲン
でもそれ、ルチルちゃんも危ないよ?
ゲン
もしかしたら“死”んじゃうかもしれないし。
あなた
(“死”ーー?)
あなた
(そんなの俺にはありえない。)
あなた
(だから、ほっといてくれたら治るのに。)
千空
(ゲンは不老不死しらねぇしな。)
コハク
その怪我も手当した方がいい!
コハク
一度、戻らないか!?
千空
俺ぁ、うつされても困んねぇよ。
あなた
!、
ゲン
そうそう、みんな免疫あるだろうし!
ゲン
それに、サルファ剤だってあるし!
千空
(テキトーこいてんな。)
千空
だから、ほら。


千空
来い。


あなた
わ、分かった。
あなた
死んでも恨みっこなしな!?
千空
ふはっ、縁起でもねぇな!
ゲン
(なるほどねぇ…。)
あなた
手当て、千空にお願いしてもいい?
あなた
(俺の不老不死を知ってるし)
ゲン
なんで?
ゲン
俺じゃダメなの?
あなた
あ、いや、手当て慣れてそうじゃん?
ゲン
ふぅん…。
千空
いいからとっととこい!
あなた
はぁーい

千空と2人きりになったあなた。


無言で包帯を巻いていた千空が口を開く。
千空
あなた。
あなた
(ほ、本名…。)
千空
もっと、頼って良いんだぞ?
千空
(こいつは常に俺たちとの間に一線を引く。)
千空
(そこに立ち入ることは、できねぇのか?)
あなた
…ははっ、千空のそんな顔
あなた
初めて見た。
あなた
ごめん。気をつけるね。
千空
(あ、また。)
千空
口ばっかだ。テメェは。(ボソッ)
あなた
何か言った?
千空
いんや、何にも?
あなた
(どうせ、仲良くなったって)
あなた
(みんな俺より先に死ぬんだ。)
あなた
(なら、仲良くなんかならない方がマシ。)
あなた
(俺は、ずっと1人でいい。)
千空
千空
ほれ、包帯巻き終わったぞ。
千空
つっても傷が治ってるのを隠す為の包帯だがな
あなた
あ、ありがと。
あなた
んじゃ、俺はこれでーーー。
千空
待て、何処いく。
千空
病人は大人しく寝とけ。

千空に腕を引っ張られて布団に倒れ込むあなた。
千空
(ミジンコの俺ですらあなたを倒せる程弱ってんのか、こいつ。)
千空
ほら、寝るまで俺がいてやるからよ。
あなた
ねむくなんか、な…い……、
千空
(寝た!?)
千空
(いくらなんでも早過ぎんだろ…。)
千空
(しかも俺の手ガッチリ掴んで離さねぇし)
あなた
…さむ、いぃ…

ぐいっ


今度はあなたが千空の腕を引っ張った。

千空
お、

そのまま布団に引き摺り込まれる千空。

ぎゅーーっ


あなた
んふ、あったかぁ…

千空を後ろから抱きしめるあなた。

千空
(あっつ…)
千空
ま、たまにはいいか…。
そのまま眠りにつく千空であった。




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