第10話

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2021/11/10 13:00 更新















 『 今から言うことは全て僕の独り言なので

   スルーしてもらっても大丈夫なんですけど 、

   どこがでこんな言葉を聞いたんです 。


   " 好きになっちゃいけない人なんていない "


   なんて素敵な言葉なんだろうって 。

   好きに年齢も身分も関係ないんですよ 。 』

 「 そうね 。 」

 『 でもその裏に 、


   " 付き合っちゃいけない人もいる "


   って言葉もあるみたいなんです 。

   好きになるのは自由なのに結ばれない事もある 。

   おかしな話だなって 。 』

 「 … 。 」







 多分俺たちの関係はこれだったんだよ 。






 でもあの日出会ったのもこうなってしまったのも

 全て俺たちの運命だったんじゃないかなって思うんだ 。

 それなら俺は受け入れるよ 。

 だってもし お嬢と会えてなかったら って

 考えただけでちょー怖いもん 笑

 人生何があるか分からないもんだね 。






 空がどんどん明るくなってきた 。

 そろそろ日の出の時間だ 。

 せっかくかけた俺の魔法も解けちゃうじゃん 。なんて 。

 残念ながら魔法をかけることは出来るのに 、

 効き目を伸ばすことは出来ないみたい 。呆れちゃうよね 。

 この魔法が綺麗に解けた時 、

 もう俺とお嬢が会うことは無いよ 。二度とね 。







 『 そろそろ帰りますよお嬢 。 』







 頑なに動こうとしないお嬢 。

 どうやら涙を頑張って堪えてるらしい 。

 あの頃は何かあるとすぐ泣いていたのに 、

 これが大人になるってやつか 。







 『 お父様に怒られちゃいますって ! 』







 さすがに帰らないと最後の最後にお父様に叱られる 。

 それはだけはなんとしても避けたい 。







 「 うるさい深田 。私と一緒に怒られちゃえ 。」

 『 え ~ 、笑 』







 前言撤回 。お嬢はまだまだ子供みたい 笑

 でもこんなに子供らしいお嬢を見たのは久しぶりで

 少し懐かしさもあり嬉しくなった 。

 一緒に怒られるなら悪くないかもって一瞬揺らいだ 。

 ほんと一瞬 。














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