第22話

再びの捜索
99
2021/09/16 10:42 更新
僕たちは家を出て、駅に向かった。

駅に着くと、ホームは電車を待つ人たちでごった返していた。


気づけば、莉子Aの様子がなんだかおかしい。

顔色が青白いし、両手で頭を押さえている。
裕太
裕太
莉子Aさん、大丈夫?
莉子A
莉子A
うぅ……さっきから頭が割れるように痛いんです
莉子B
莉子B
大丈夫か?
莉子C
莉子C
お姉ちゃん……
莉子A
莉子A
なんとか大丈夫です。……でも、なにか大事なことを思い出しそうな……
裕太
裕太
(もしかして、前回の記憶を思い出しかけてるのかな?)
裕太
裕太
とにかくちょっと休もう
裕太
裕太
(といってもどこにも座る場所がないな……)
莉子D
莉子D
ああっ!
突然、莉子Dが叫んだ。
裕太
裕太
どうした、莉子D?
莉子D
莉子D
あっちに、私たちによく似た子がいましたわ!
莉子A
莉子A
たぶんそれは、この世界の生身なまみのリコさんだと思います……
莉子A
莉子A
探しましょう! 彼女に危険がせまっているような気がします
裕太
裕太
危険? どういうこと?
莉子A
莉子A
何度も私たちが裕太さんに干渉しかんしょうすぎた結果
莉子A
莉子A
時空じくうにひずみがしょうじて
莉子A
莉子A
もはや裕太さん関係なく、生身のリコさんが不幸に遭遇そうぐうするようになってるような
裕太
裕太
それ、前回の記憶?
莉子A
莉子A
わかりません。わかりませんが、たぶん……
裕太
裕太
だったら急ごう。5人で手分けして探すんだ!
僕たちは、それぞれに分かれて生身なまみの莉子を探した。


最初に見つけたのは僕だった。

ホームの先頭の方に、見なれたツインテールの子が立っている。

着ている制服は、この路線の学校のものだった。
裕太
裕太
いた! あれじゃないか?
莉子B
莉子B
おー! でかしたぞ裕太! みんな、こっちだ!
ほうぼうに散っていた莉子たちがわらわらと集まってきた。
裕太
裕太
で、どうすればいいんだ?
裕太
裕太
向こうはこっちのこと知らないし……
(続く)

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