翌日
特に理由はないけれど横浜の第7埠頭に戻ってみたら三途くんが殺したと思われる死体が消えていた。
恐らくあの後三途くんはこの場所に戻って、あの死体を回収したのだろう。
死体があったはずの地面には赤い血の跡がある。
消し忘れちゃったのかな?少しポンコツなところも可愛い。
私は地面に一本だけ落ちたピンク色の髪の毛を拾い上げる。
こんな特徴的な色、絶対に三途くんだ。
犯行現場にこんな証拠残しちゃダメだよね。回収回収っと。
いや別に変態的な意味じゃないよ?ただ三途くんのためを思って証拠は隠滅しないと!!!
三途くんはどこの学校に通っているんだろう。今何歳なんだろう。どこの地域に住んでいるんだろう。誕生日はいつなのかな。趣味はなんだろう。血液型も知りたいな。視力とか握力とかも。あ、あと身長と体重ももちろん。好きなタイプも絶対に知りたい。三途くんの人生全てが知りたいな。
たった数分関わっただけなのにこれほど彼のことを想ってしまうだなんて、これが一目惚れってやつか。
会いたいなぁ、、、
そんな決意を胸に抱いて私は空を見上げる。
と、同時に誰かに肩を叩かれた。
振り返ると私の目の前には警察手帳が。
すこーし周りを見てみると、あらびっくり。あそこの地面に血が染み込んだ跡があるではありませんか。
ということはつまり
あれ、おかしいな。
私今さっき「彼に会いに行こう!」とか言ってませんでしたっけ?
なんか会えなさそうなんですが。
私はそのまま警察に連行されていき、、、
今取り調べを受けています。
疑問に思った方もいるであろう。
何故自分が犯人です的なアピールをしているんだコイツはと。
理由はただ一つ。
私が三途くんの代わりに罪を被ります!!!愛しの三途くんのためならこのぐらい当たり前よ!!!
私が自白すると、警察官達の態度は穏やかなものとなった。
やっぱこういうのは早く罪を認めた方が穏便に済むよね。
人殺したのに一年ってこの国大丈夫かよとは思うが、短い分には良い。
早く三途くんに会いたいし。
そんなこんなで私は少年院行きが確定してしまった。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。