エマにどれだけ注意されても聞かず、バカ騒ぎしていたみんなの声で、遂に赤ちゃんが泣き声を上げた。
するとエマが台所へと戻っていく。
そしてその手にフライパンを持って戻って来た。
有無を言わさぬ雰囲気で近づいて来るエマを止めるマイキー。
もちろんエマがやめる訳もなく、マイキーは立ち上がって逃げようとした。
逃すまいとエマが転がっていた空き缶を拾い、マイキーに思いっきり投げつける。
一つはマイキーにちゃんと当たったが、もう一つの空き缶はタケミっちの頭部にヒットした。
マイキーは全力でエマから逃げる。
楽しい雰囲気を壊すまいと、一人立ち上がって赤ちゃんのいる別室へ移動した。
赤ちゃんを抱き上げて背中をさすれば、少し落ち着いたようだった。
しばらくそうしているとあちらの部屋が静かになった事に気づき、エマが部屋へ入って来た。
そう言いながらエマの腕に赤ちゃんを渡した。
エマは嬉しそうに笑いながら赤ちゃんをあやす。
エマと赤ちゃんを残して、マイキー達のいる部屋へ戻った。
私が部屋を出る前より酷い事になっていた。
頭をさするマイキーにそう言うと、テーブルの上だけでもと片づけ始める。
自分の使っていたグラスにまだ中身が残っている事に気づき、さっさと口へ運んだ。
ゴクッ。
時すでに遅し。




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。