第46話

彰冬 勉強もまあ悪くない
316
2025/06/30 13:21 更新
彰人side

彰人
あ゙ー…もぅ、わっかんねぇ…
…うわぁぁぁぁぁぁん!こはねぇ!分かんないよぉ!
彰人
今こはねはいねぇだろうが…
現在、俺と杏が学校で自習中。
珍しいって?冬弥待ってんだよ。
いつもはスマホ弄ったりしてるけど、冬弥に冷たい目で「少しは隙間時間で勉強しろ」って言われて、仕方なく…
再提出になった数学の課題を嘆きながらやってるところだ。
冬弥
あっ、彰人!待たせてすまない
彰人
お!冬弥!
とぉやぁぁぁ!やっと来てくれたぁ…
やっときた。救世主。
ひょっこり扉から顔覗かせてんの。可愛い。
彰人
それじゃ、行くか…
ピロリン♪
彰人
…ん?
誰かのスマホの通知音が。
あ、私だ
って…こはねからじゃぁん!
意気揚々とスマホを開いた次の瞬間、杏の顔が落胆に包まれた。
…こはね、急な用事で練習行けないって…
彰人
えぇ!?
冬弥
白石、本当か?
うん…
そう言って、スマホの画面を俺たちに見せてくる。
確かに、そう書いてある。
…じゃあ、今日は練習なしか…
冬弥
そうだな…
冬弥
…彰人、
彰人
ん?
冬弥
課題は終わったか?
彰人
…え
不味い。嫌な予感がする。
冬弥
このまま残って勉強するぞ
彰人
…スーーーー、ッ…
終わった…
彰人
くそっ、杏のやつ、逃げやがって…
自分にも被害が及ぶと察した杏は、すぐに帰って行った。
今は、教室で冬弥と二人きり。これはこれで悪くない。課題のことを除けば。
冬弥
こら、彰人、手が止まっているぞ
彰人
わかんねーんだからしょうがねーだろ…
彰人
あ゙ー、やる気でねー…
どうしても進まなくて、ペンを持ったまま天を仰ぐ。
冬弥
…なるほど、やる気を出せば良いんだな?
彰人
え?
そして、次の瞬間。
冬弥と唇が重なった。
彰人
…ぇ
冬弥
どうだ?やる気、出たか?
純粋無垢な冬弥のグレーの瞳と目が合う。
マジかよ。
本気で言ってんのか、これ。いや、本気だな。冬弥だし。
誰から吹き込まれたんだよ。
冬弥
…彰人?
反応がないことを不思議に思ったのか、こてんと首をかしげる。
可愛い。
彰人
…出た。めっちゃ出た
冬弥
!本当か!
彰人
…冬弥、今日、俺んち泊まってけ
冬弥
?何故だ?
彰人
今日誰も居ねぇから
冬弥
え?………あ…っ!///
さっきまで白くて綺麗だった顔が、一気に恥ずかしさで真っ赤に染まる。
勉強も、こんなんだったら悪くねぇかもな。
東雲、それはお前だけだ。byモブ1

プリ小説オーディオドラマ