今日は少々気が重い。体も重い。
なんなら空気が重い気がする。
なぜって…?
感の良い方はもう分かるであろう、テストだ。
ただの筆記試験ならまだましなのに…
微塵も魔力の無い私は、魔法を使うことが不可能。
でも――――――――
魔力がないからこそ使うことができるものもある。
着替えた私達は、運動場に集まっていた。
ストレッチをしたり、魔法の練習をしている人もいる。
…私以外は。
私は、木に必死に張り付き、エーデュースはそれをひっぺがそうとしてくる。
木にしがみつきながら声を張る。
回りの人達は「まただよ…」とでも言いたげな目線をこちらに向けてきている。
その瞬間、べりっと音がして私の体が木の幹から離れた。
結局、テストを受けることになってしまった…
回りの熱気が暑苦しいし、なにより…
こいつなんでこんな近いんだ…?
兎夢視点
ふふ、今日私がこいつに近いのは意味がある…
噂によると、こいつは魔力が無いらしい。
だからこの試験で、魔法を使えないあいつを私が慰めてあげるの!
そして…
…こうする!!
まぁ現実はこんなに上手くいかないでしょうけど、
やらないのとは段違いなはずよ!
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。