私はその後、大沢くんを家に連れて行った。
手当をしている時、なぜかお母さんはニコニコしていた。
──翌日──
ガラガラガラガラッ
今日は少し、遅れてしまった。
それに朝から曇りだったし、気分が晴れないな。
・・・え?
目の前から話し声が聞こえる。
鈴香が謝っているのをみたのは初めてだ。
鈴香の視線がこちらに向く。
すると、鈴香は無言でこちらに歩いてきた。思わず、後退りをする。
ポンッと肩を軽く叩かれた。
そう言って教室の扉を開けた。
・・・謝りに行くのかな・・・?
ガラガラガラガラガラッ
自分の席に戻ると扉の音がした。
くるっと振り返る。
大沢くんは私の席へやって来る。
すると、耳もとで何かを囁かれた。
──放課後──
私は階段を上り、屋上に向かった。
大沢くんはなぜか、俯いたままだった。
どういうことなんだろう。
俯いてた理由ってこれだったんだ。
・・・ん?なんか眩しいな・・・。
空を見上げれば、太陽が出ていた。
───晴れた。
それより、今告白されたよね?
・・・返事は?
・・・そんなの・・・、
大沢くんと出会ったおかげで私は変わることができた。それに私を本気で守ってくれたのも嬉しかった。
今回のことがなければ、恐らく一生話さなかったであろう。そんな私達。
今はお互いを大事に思っている。
ちょっと不思議な体験だったけれど、良い経験になった。私はそれで変われたのだから。
そして、私には最後に1つだけ、質問が残っている。
思わず、笑ってしまった。
私達はこれからも幸せに生きていく─────。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。