第9話

″パルクール
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2024/06/25 10:00
さてさて、どうするかね。
















普通に商店街を歩いていると、さぼてんのおじさんとおばさんが出てきてくれた。

















おじさん「あなたちゃん!昨日はありがとうね。パン、持っていきなよ」




おばさん「あら、私も見たかったわ〜あなたちゃんの晴れ舞台」




あなた「いやいや、それほどでも。パン、ありがたくいただきます!」















中を見てみると、カレーパンだった。









すごく美味しそう。
















この商店街では、「さぼてん」のパンは冷めても美味しいって有名だし、入学式の後とかに食べようかな。
















なんて、軽い気持ちで思っていたんだけど。
















遠くから、人を叩く音が聞こえる気がする。














さすがに気のせい……だよね?















すると、私の肩を激しく叩く人物がいた。













エプロンを前掛けしているお姉さんは、顔が蒼白しており、緊迫感を物語っていた。














お姉さん「あの、風鈴高校の生徒さんですよね!?助けてください!」




あなた「……わかりました。あの、応援として喫茶店ポトスに行って、ちょっと人を呼んできてくれませんか?風鈴高校の生徒なんですけど」
















万が一、私の力では勝てないかもしれないから、応援は呼んでおこう。















お姉さんは力強く頷くと、私の辿ってきた道を戻って行った。
















私も音の聞こえる場所まで、走って急いだのだった。








































誰もいない路地裏で、音が聞こえる。













あなた「よっ……と」
















私は、パルクールのように上によじ登り、せいっと掛け声をして、落ちて、不良の顔面に蹴りを入れておく。





















そこには、見覚えのある金髪。













あなた「にれくん!」




楡井「あなたさん!?」
















そこにはボロボロになっている、にれくんの姿があった。
















やっぱり、数人の団体で、にれくんを寄ってたかっていじめていたらしい。

















私は拳を構える。















あなた「人ひとりいじめててさ、楽しいの?あ、女探し邪魔されちゃった?」




不良「テメェ、口の聞き方には気をつけろよ……!?」




あなた「ふふっ、それ、弱いヤツが吐くセリフなんだよ。知らなかった?」




楡井「あなた、さん……っ!ダメです!女の子じゃ、そんなっ、パワーに敵わない!」
















にれくんが必死に、私を引き止めようとする。














きっと、戦ってほしくないんだ。
















私は仮にも風鈴高校の生徒である前に、女の子だから。















にれくんは、気がつかえる優しい男の子だから。














でも、風鈴高校に行くと決めた時から、覚悟はできていた。していた。















だから、何も問題はない。






























あなた「さっ、女に負けるなんて、どんな気持ちだろうね?」

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