遅れどころじゃ済まないハロウィーーーーン
連載しようと思ったけど完結まで行く未来が見えないので短編として供養します。続きは作者の頭の中で
道士パロ、死ネタ
※道士……キョンシーを退治する人のこと
キョンシー退治に行った後輩が、キョンシーになって帰ってきた。
上幹部であるすちの謝罪を遮って、こさめの冷たくなった手に触れる。
すちは俺の名前を呟いて、悔しそうにしながら腰に手を伸ばし、俺に聖剣を渡してきた。
聖剣は特別な武器だ。こいつで刺せば、キョンシーの中の魂は完全に消滅する。
しかもそれは、心優しいすちが街の業者に作られた特注品。キョンシーは痛みも何も感じずに消滅できるだろう。
これを俺に渡したということは、つまりそういうことだ。
今は亡きかつての相棒の名を呼びながら、それでもすちは、聖剣を手のひらに乗せたまま動く様子はなかった。
俺がすちの手から聖剣を奪うように受け取ると、すちは満足そうな、それでいて悲しそうな表情を浮かべて、地下室から出ていった。
重い扉が閉まる音がして、日の届かない薄暗い部屋に、俺とこさめの二人だけが残った。
虚ろな目でこちらをじっと見つめるこさめの名前を呼んで、自分の方へ引き寄せる。
体温はさっきと変わらず0に等しくて、肺も心臓も動いていないというのがはっきりわかるくらい、こさめは微動だにしなかった。
すちから受け取った聖剣を強く右手に握り直して腹の前で構え、そのままこさめをきゅっと抱きしめた。
人を刺す感覚という感覚はほとんどなく、それはこさめの胸に沈んで、こさめの身体がだんだんと柔らかくなっていく。
こさめの、硬直した腕がゆっくりと脱力していくのを感じながら、そっと俺は目を閉じた。
最後にこさめが、名前を呼んでくれた気がした
でも、死者は生き返らないから
腐敗臭を纏うそれを、俺はいつまでもいつまでも、ずっと抱きしめていた。
もし連載モノにするなら、水さんを刺さずに地下室から二人で脱出するんですよね
緑さんを裏切った背徳感と、水さんが自分を襲わずについてきてくれる嬉しさを抱えながら赤さんが森にまで走って逃げて、大魔女様に出会う
そこで水さんが赤さんの名前を呼んで、断片的な自我が戻って〜……みたいな展開
作者は無理なので誰か書いてください🙄🙄🙄












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!