次の日の昼頃、私は学校の正門前にいた
そろそろ来てから40分が経とうとしていた
気がついたら、ペットボトルの水は無くなっていた
気温も30度以上
いくら木陰と言えど、暑いのには変わらなかった
その時、学校の駐車場にバスが入ってきた
窓越しに、仲間たちの姿が見えた
火傷のある足を少し引きずりながら、バスの方へと急いだ
みんな、いる
なんでか分からないけど、目の奥がじわりと熱くなった
そして、彼の姿もあった
実弥の顔には、現世では無かったはずの傷が出来てきた
痛々しい、右頬から鼻にかけての傷
腕も、胸元にも
かつての実弥と同じ位置に、大量の傷があった