そう送って私は約束の場所に向かった。
向かえばまだ約束の時間まで時間がある。
でも私はその場から離れることも無く
北斗が来てくれることを信じて
約束の時間まで寒い中願うばかりだった。
あなたが俺たちと距離をとってから
個人であなたに連絡をした。
でもその返事は一向に来ることはなく
俺の一方的なメールで終わった。
それから何ヶ月も経ったある日
返事も返ってこないから直接話すことにした。
愛も心配していたから2人で話しかけた。
大「ねぇ、あなた。」
愛「あなた?」
大「なんであんなの送ったの?」
愛「あなた、教えてくれないかな。」
『....』
なにを話しかけても、
どんな方法を使おうとも
あなたが俺たちに話してくれることは無かった。
そんながだんだんムカついてきて、
大「あのさ、お前は俺らのこと嫌いなの?」
『っ!...』
大「黙てるってことはそういう事だよね。」
『...』
大「俺も、もう限界なんだわ。」
『っ、、、』
大「お前がそんな避けんなら、俺も避ける。
俺たちにももう近ずいてくんなよ。
お前がそうしたんだからな?」
『グズッ...』
そう告げてその日から同じクラスの俺と愛以外は
学校でも見ることは無くなり、
俺も見ているとムカつくから
休み時間でも見ないようにした。
そんな俺に、
愛「大我どうしたの?」
大「なにが?」
愛「最近、なんか怖いよ?」
大「え、ホントに?」
愛「うん。」
大「怖い思いさせちゃったよね?ごめんね?」
愛「うんん!大丈夫だよ!」
大「俺は愛のこと守るから!」
愛「頼もしいな〜!」
えへへ〜なんてフワフワと可愛い笑顔を見せてくれる愛とは大違い。
早く付き合いたいと思うと共に、
愛が俺の中で大きくなれば
その逆で、俺の中のあなたは
どんどんと悪く映る一方だった。
♡5で更新
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。