第5話

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2026/08/04 12:50 更新





今日は校外学習。

いつもより早い時間の学校なのに、昇降口は笑い声でいっぱいだった。
友達
あなたー!こっちこっち!
先生
じゃー班ごとに点呼とって報告な。


班は6人で男女3人ずつ。


そして班長は…


本髙克樹
本髙克樹
全員いるよね?
本髙克樹
本髙克樹
本髙班全員います!
先生
おう!


あなたの班の班長の本髙克樹は、落ち着いていて、先生からも信頼されている人だった。

本髙克樹
本髙克樹
俺腕時計持ってるから時間見てるわ
友達
助かる!
琳寧
琳寧
俺絶対時間忘れるしナイス!
岡崎彪太郎
岡崎彪太郎
まず琳寧は忘れない努力をしてください 笑



ムードメーカーの琳寧と、優しさに溢れている彪太郎。大好きな友達と、頼れる班長の克樹と同じ班になれて



(なまえ)
あなた
この班最高すぎかも
友達 2
お!なになに〜?
(なまえ)
あなた
このメンバーで過ごすの楽しみ!
友達
おぉー私も!
琳寧
琳寧
今日は全力で楽しもう!!



バスに乗り込む。

先生
席は班ごとだからまとまってね

先生の声が響く。

二人掛けの席が三列。
岡崎彪太郎
岡崎彪太郎
どうする?
友達 2
グッチョパーで分けよう!
琳寧
琳寧
それだ!


グッチョパーの結果

本髙克樹
本髙克樹
あ、俺あなたとだ
(なまえ)
あなた
よろしくね
本髙克樹
本髙克樹
よろしく


克樹が照れくさそうに笑う。

バスがゆっくり走り出す。

最初の数分は、お互い少しだけ静かだった。

(なまえ)
あなた
(なんか緊張するな…)


隣が男子って、あんまりない。

窓の外を眺めていると、

本髙克樹
本髙克樹
俺らあんま話したこと無かったよね
(なまえ)
あなた
うん、だから今克樹がどんな人か探り中
本髙克樹
本髙克樹
なにそれ 笑

それだけ言って、克樹は前の席の琳寧たちに話しかけた。
本髙克樹
本髙克樹
昨日さ、先生から電話来て
岡崎彪太郎
岡崎彪太郎
え、怒られた?
本髙克樹
本髙克樹
違う。しおり持って帰るの忘れてた
琳寧
琳寧
班長なのに!?
本髙克樹
本髙克樹
だから取りに戻った。

前の席で笑いが上がる。
琳寧
琳寧
克樹でもそんなことあるんだ!
本髙克樹
本髙克樹
あるよ俺だって!

照れ笑いする克樹。

その笑顔を見て、あなたは少し驚いた。
(なまえ)
あなた
(あんな風に笑うんだ。)

教室では、みんなの中心にいるけどクールっていう印象だった。

でも友達と話している克樹は、柔らかく笑って、よくツッコんで、すごく楽しそうだった。
(なまえ)
あなた
(なんか初めて見る1面かも…)

その横顔を見てると
友達
あなた?
(なまえ)
あなた
えっ!?
友達 2
どうした?
(なまえ)
あなた
あ、ごめん!ぼーっとしてた
岡崎彪太郎
岡崎彪太郎
確かに、外の景色綺麗だな
(なまえ)
あなた
そ、そうなんだよ!

思わずごまかす。

克樹は特に気にした様子もなく、

本髙克樹
本髙克樹
あなたは着いたらどこ行きたい?
(なまえ)
あなた
食べ歩きしたい!
本髙克樹
本髙克樹
やっぱり。
(なまえ)
あなた
え?
本髙克樹
本髙克樹
朝からずっと言ってるから
(なまえ)
あなた
うそ!そんなに言ってる?
琳寧
琳寧
うんもう何回も聞いたよ!笑
友達
じゃあみんなで食べ歩きしよっか!
(なまえ)
あなた
ほんと!?
岡崎彪太郎
岡崎彪太郎
賛成!
(なまえ)
あなた
やったぁ!

班みんなで決めた最初の目的地。

それだけなのに、なんだか嬉しかった。



1時間後。

目的地に到着すると、街は観光客で賑わっていた。
先生
集合時間は3時!遅れないこと!

先生の声を背に、班のみんなで歩き始める。

男子三人は前を歩きながら楽しそうに話している。

本髙克樹
本髙克樹
琳寧のそれ絶対違う
琳寧
琳寧
いやほんとなんだって!
岡崎彪太郎
岡崎彪太郎
また始まったよ 笑

三人の笑い声が風に乗る。

その少し後ろでは、女子三人。

友達 2
見て!このお店可愛くない?
友達
写真撮ろー!


女子も盛り上がる。



ふと前を見ると、琳寧が大げさに身振り手振りをして話し、彪太郎がお腹を抱えて笑っている。

その横で、克樹も声を出して笑っていた。
(なまえ)
あなた
(あんな風に笑うんだ。)


さっきバスでも思ったことを、もう一度思う。

いつもはクールに見えるのに。

友達といる時の笑顔は、こんなにも自然なんだ。

その笑顔が、なんだか少しだけ眩しかった。





一方その頃。
琳寧
琳寧
なあ、克樹。
琳寧
琳寧
あなたたちめっちゃ楽しそうじゃね?


克樹は何気なく後ろを振り返る。

雑貨屋の前で三人並んで笑っているあなた。

髪が風に揺れて、目を細めながら楽しそうに笑う姿が目に入る。

本髙克樹
本髙克樹
…うん。良かった


その一言だけ返して、また前を向く。

だけど。

さっきから何度も、無意識に振り返ってしまう。

本髙克樹
本髙克樹
あなた楽しんでるかな、笑ってるかな。


そんなことを考える自分にまだ気づいていなかった。






6人で食べ歩きをした後…
友達
次、私たち雑貨屋さん行きたい!
友達 2
男子は?
岡崎彪太郎
岡崎彪太郎
俺ら飲み物買っておくよ!
琳寧
琳寧
何がいい?
(なまえ)
あなた
麦茶で!
友達
私も!
友達 2
私もだから3人とも麦茶で!
(なまえ)
あなた
ありがと!
本髙克樹
本髙克樹
じゃあまたここの店の入口で。
友達
りょーかい!


少しだけ別行動。

女子三人は雑貨屋へ。

男子三人は自販機へ。



でも。



雑貨屋で楽しそうに笑うあなたが、ガラス細工を手にして目を輝かせる姿を。

飲み物を選びながら、克樹は無意識に見つめていた。
本髙克樹
本髙克樹
…かわいいな


思わず、小さく漏れた一言。
琳寧
琳寧
ん?
本髙克樹
本髙克樹
いや。


克樹は慌てて首を振った。
本髙克樹
本髙克樹
なんでもない。


でもその耳は、少しだけ赤くなっていた。










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