今日は校外学習。
いつもより早い時間の学校なのに、昇降口は笑い声でいっぱいだった。
班は6人で男女3人ずつ。
そして班長は…
あなたの班の班長の本髙克樹は、落ち着いていて、先生からも信頼されている人だった。
ムードメーカーの琳寧と、優しさに溢れている彪太郎。大好きな友達と、頼れる班長の克樹と同じ班になれて
バスに乗り込む。
先生の声が響く。
二人掛けの席が三列。
グッチョパーの結果
克樹が照れくさそうに笑う。
バスがゆっくり走り出す。
最初の数分は、お互い少しだけ静かだった。
隣が男子って、あんまりない。
窓の外を眺めていると、
それだけ言って、克樹は前の席の琳寧たちに話しかけた。
前の席で笑いが上がる。
照れ笑いする克樹。
その笑顔を見て、あなたは少し驚いた。
教室では、みんなの中心にいるけどクールっていう印象だった。
でも友達と話している克樹は、柔らかく笑って、よくツッコんで、すごく楽しそうだった。
その横顔を見てると
思わずごまかす。
克樹は特に気にした様子もなく、
班みんなで決めた最初の目的地。
それだけなのに、なんだか嬉しかった。
1時間後。
目的地に到着すると、街は観光客で賑わっていた。
先生の声を背に、班のみんなで歩き始める。
男子三人は前を歩きながら楽しそうに話している。
三人の笑い声が風に乗る。
その少し後ろでは、女子三人。
女子も盛り上がる。
ふと前を見ると、琳寧が大げさに身振り手振りをして話し、彪太郎がお腹を抱えて笑っている。
その横で、克樹も声を出して笑っていた。
さっきバスでも思ったことを、もう一度思う。
いつもはクールに見えるのに。
友達といる時の笑顔は、こんなにも自然なんだ。
その笑顔が、なんだか少しだけ眩しかった。
一方その頃。
克樹は何気なく後ろを振り返る。
雑貨屋の前で三人並んで笑っているあなた。
髪が風に揺れて、目を細めながら楽しそうに笑う姿が目に入る。
その一言だけ返して、また前を向く。
だけど。
さっきから何度も、無意識に振り返ってしまう。
そんなことを考える自分にまだ気づいていなかった。
6人で食べ歩きをした後…
少しだけ別行動。
女子三人は雑貨屋へ。
男子三人は自販機へ。
でも。
雑貨屋で楽しそうに笑うあなたが、ガラス細工を手にして目を輝かせる姿を。
飲み物を選びながら、克樹は無意識に見つめていた。
思わず、小さく漏れた一言。
克樹は慌てて首を振った。
でもその耳は、少しだけ赤くなっていた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!