第12話

弱い姿
22,512
2019/04/03 14:00
レイ(you)
レイ(you)
スンチョリ、、、
びっくりした。いつもは強がりで、弱い姿を見せないあなたが泣いていた。
エスクプス
エスクプス
おぉ、どうした?
レイ(you)
レイ(you)
、、、
エスクプス
エスクプス
言ってくれないと分からないだろ。誰か呼ぼうか?女の人の方がいいか?
真夜中なので俺たちの声だけが響く。
レイ(you)
レイ(you)
、、、寂しい。
その、口の小さな隙間から吐き出された言葉は、あまりにも辛くて、苦しくて。
エスクプス
エスクプス
ごめんな、俺のせいだよな。あなたに辛い思いさせたの。
レイ(you)
レイ(you)
っ違う。違うけど、、、辛い。
傷口から血が出るように溢れ出す言葉は、紛れもなくあなたが傷ついていることを表していた。
レイ(you)
レイ(you)
っごめん。もう、戻るね。
少し寂しそうに立ち上がったあなたは、俺に背を向けてドアに手をかけた。
エスクプス
エスクプス
待って、
後ろから抱きしめるような形であなたを止める。
エスクプス
エスクプス
今日だけでいいから、一緒に寝よ。みんなには朝説明すればいい、間違えただけだって。俺たちの関係は、まだ誰も知らなくていい。
レイ(you)
レイ(you)
うん、迷惑はかけたくないもん。
俺は、あなたの手を握ってベットに潜り込んだ。
レイ(you)
レイ(you)
なんかさ、懐かしいよね。付き合ってた頃も、こうやって腕枕してもらった。
あなたは、愛おしそうに俺の目を見つめる。
レイ(you)
レイ(you)
もうダメだって分かってるのに、忘れられない。こんなにも近くに居るのに、1番遠い。
エスクプス
エスクプス
、、、ごめん
レイ(you)
レイ(you)
あやまらないで、誰も悪くない。私も、スンチョルもSEVENTEENになったこと後悔してないでしょ?誰も悪くないんだよ。
そう言ったあなたの顔はいつもの"レイ"だった。
レイ(you)
レイ(you)
いつか、SEVENTEENが大きくなって、歳をとって、そしたら…
エスクプス
エスクプス
もし、そうなったら、結婚しよう。
俺の初めてのプロポーズは、切なく、でも、忘れられないものとなった。
どちらから近づく訳でもなく、俺達はキスをした。

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