ぐさおさんを 手伝った後 、
誰もいない 図書室でぐさおさんを 待っていた 。
理由は 単純 、ぐさおさんと一緒に帰りたいから 。
あと 、仲良い人全員もう帰った ってのもある 。
ぐだぐだと 本を読むでもなく 、勉強もせず 、
机に突っ伏していたら 、
司書の先生から 話しかけられた 。
生徒と関わる時間が少ないのにも関わらず 、
人気の先生だ 。
きっと先生らしからぬ ラフな態度が 理由だろう 。
窓から玄関口を見ると 、
パラパラと生徒が出てくるのが見えた 。
そろそろ出るか 、 もう帰ってなきゃいいけど 。
早歩きで 下駄箱に行くと 、
ちょうど 帰ろうとしてる ぐさおさんがいた 。
夕日に照らされた顔は 愛嬌があって 可愛らしいと思う 。
嬉しそうに振り返ってくれた 。
綺麗なボブカットの髪は 横に流れてくれて 、
自分に ぐさおさんの笑顔を 見せてくれる 。
校門を出て 駅まで歩いた 。
その間も 話題を自然の途切れることなく出してくれて 、
すごく楽しかった 。
本当は自分が すべきことかもしれないのに …
ホームにある自販機で なけなしの小銭を使い 、
2人分の飲み物を買って帰ってくる 。
笑いながら 、今日の委員会のことを
愚痴を混ぜつつ 話してくれた 。
仕返しをするならここ 、
ぐさおさんが言ったせいで ずっと頭から離れないから 。
〈 近距離パワー型 後編 〉












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。