十の刻 巡りて落ちる 古き約束
影の道に辿りし先に
愛しい者が貴方を待っている
胸の奥に秘む言ノ葉
遅れれば 風に散りて二度と届くことはない
私の故郷は流星街
そこは何を捨てても拾っても何も言われない。
ゴミも、武器も…勿論人も。
ここ数日…私たちと仲が良かったサラサの行方が分からなくなっていた。
いつものようにみんなで探していると
森の奥で木に吊るされた袋をみつけた。
その袋をクロロが開けたとき
私の目を彼の手が覆った。
それでも、中を見たい好奇心には抗えなくて
フェイの指の隙間から目を凝らして袋の中身を見た。
一瞬見えたものは
銀色の髪の毛に、サラサとよく似た瞳の色
あぁ…そっか。
殺されちゃったんだ
誰もいない森の中で。
寒かっただろう…怖かっただろう
きっと…必要以上に痛ぶられたのだろう
──悔しい…私たちをゴミ扱いしている人間共を許さない
まだ子供で…でも、幼いながら私の中では胃が煮えたぎるような怒りがふつふつと湧き上がる
悔しさと…悲しさと、怒りと…。
色々な感情が混ざりあった。
でも私は泣くことしか出来なかった。
そして数年後…
クロロを団長とした
マチ、フィンクス、フェイタン、パク、ウヴォーギン、
シャルナーク、ノブナガ、フランクリン
で、幻影旅団が結成された。
私も入りたかったのに…みんなより一回りも歳が下で
念能力も劣っていた私は入団を拒否された。
なんで…もっと早く産んでくれなかったの。
顔も名前も所在さえもわからない両親の事を何度も責めた
ムスッとした顔で拗ねてみると
頭をくしゃくしゃ撫でられる。
その仕草に、攫いに行く、と言う単語に
ドキドキしてるのはまだ内緒
今までずっと言えずに隠していた
ワタシの想い
どうせお前は気づいてないから。
ワタシ盗賊。欲しいものは奪うネ
どんな手を使ても…お前だけは……













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。