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第41話

第36話
27
2026/03/05 09:20 更新
スマホで今日のドズル社の動画を見ていると、
唯一君がお風呂から出てきた。






おんりー
おんりー
あなた〜上がったよ〜
(なまえ)
あなた
はい!



イヤホンを外して
スマホから唯一君へと目線を向けると、





濡れてまっすぐになった髪の毛を
センター分けにして、

眼鏡をかけていなくて、

ほんのり赤く染まった頬。



何回見ても慣れない、お風呂上がりの唯一君の姿。
おんりー
おんりー
んーっ、…なんか長く入っちゃって
のぼせちゃった…
(なまえ)
あなた
え!?大丈夫、?
おんりー
おんりー
大丈夫大丈夫!
最近段々寒くなってきて暖まろうと
思ったら長風呂しちゃった…、w
(なまえ)
あなた
あー…なるほどねー…w
やっぱり唯一君ってこういうちょっと抜けたところあるよね…w

もちろん良い意味だけど。

……そこも含めて唯一君なんだけどね。

おんりー
おんりー
あなたは長風呂しすぎないでねー?
(なまえ)
あなた
わかった、!
(なまえ)
あなた
じゃ入ってきます!
おんりー
おんりー
はい!
行ってらっしゃい!(微笑









湯船に浸かる。
文化祭の準備でここ数日ずっと忙しくて、
疲れた身体を癒すと、心まであたたまる。


ぐーっと伸びをする。


1人だけだし、足を伸ばして肩まで浸かってみる。






身体が火照って来た頃、
1回湯船から上がって髪を洗おうとする。

(なまえ)
あなた
(……シャンプーとか
持ってこなかったな…)

申し訳ないけど、
唯一君のシャンプーやリンスを借りることにした。
(なまえ)
あなた
(後でありがとうって言わないとな…)



シャンプーを泡立てると、
唯一君の爽やかで優しい香りがふんわり香る。


癒やされるし、少し恥ずかしい気持ちもある。



目を瞑って、香りを楽しむ。



(なまえ)
あなた
(…なんか、)










唯一君がすぐそばにいるような気持ちになる。






一方通行な気持ちだってわかってる。


自分が唯一君に向けている気持ちは。



…自分じゃ釣り合わないって、わかってる。



それでも。



あの瞳に見つめられたら。
 




無意識下の中で、あの寒い冬の日を思い出す。
無意識下の中で、姿を重ねている。




















(なまえ)
あなた
…いっそのこと、言えてしまったら。















───どんなに楽で、どんなに苦しいだろう。






(なまえ)
あなた
あ、唯一君。
おんりー
おんりー
…あなた!



リビングのソファで眠そうに目を擦っていた
唯一君に声をかける。
(なまえ)
あなた
ごめんね、シャンプーとか持ってきて
なかったから借りちゃった…、



一瞬、目を見開いて、また細めて。

柔らかく笑う。


おんりー
おんりー
大丈夫だよ!
頭とか痒くなってない?



その仕草がどうしようもなく愛おしくて。



(なまえ)
あなた
なってないよ!
(なまえ)
あなた
逆に唯一君の香りがして
心地良いなって……。
伸びきってしまった
髪の毛の香りをたくさん吸い込む。






すると、口をぽかんと開けてから、
その口を隠してくつくつ笑う。



照れている時の癖だよね。



その仕草がどうしようもなく恋しくて。






───唯一君の思考を読んでいるような

少しの罪悪感と、自分にだけ向けてくれる

無防備な姿が自分の心をくすぐる。






おんりー
おんりー
あなた、おいで。



おんりー
おんりー
髪の毛乾かすよ。



唯一君は座っていたところを
ぽんぽんと叩いて自分がそこへ
座るように促す。


その紳士のような行動に思わず
笑ってしまったけど、ソファに座る。
 

(なまえ)
あなた
ありがとう…!
おんりー
おんりー
んーん、俺がしたいだけだから。
こっちこそありがとね。
(なまえ)
あなた
そっか…、(微笑






この前も髪の毛乾かしてくれたよね…。





貴方は覚えているかな。









……覚えてないかな。






今まで色々な子にもこうしてきたんじゃないかと
思うと、勝手に胸が苦しくなる。












ずっと一緒にいてほしい。


なんて思うのはわがままなのかな。























───……きっと、そうじゃないと思う。






(なまえ)
あなた
…好き、だよ。













          『好き』。












熱風に攫われて貴方に届かないけれど。















いつか、伝えられますように。
























───願わくば……、










唯一君。





















(なまえ)
あなた
…貴方から伝えてくれませんか?







振り向く。










目が合う。






何もわかっていなそうな貴方は、
優しく微笑んで、ドライヤーを止める。



低い音に変わって、
少し冷たい風が自分の髪の毛を揺らす。






いつの間にか火照っていた顔と頭を冷やすには、
丁度良かった。







もう一度前を向く。








髪をすくうように、時折頭を撫でるようにして
動く手がとても心地良くて。



「終わったよ〜」と柔らかい声がきこえた時、
少し名残惜しくて。






───思わず彼の、唯一君の手を握っていた。



しまった、と思って手を離そうとすると、
もう片方の手を添えられる。



おんりー
おんりー
んは、どうしたの?
甘えたさん?
(なまえ)
あなた
な、そんなんじゃ…ないけど…、



唯一君から「甘えたさん」という言葉が
出ると思わなくて、言葉が詰まる。


さっきやっと冷めた熱が、
また顔に集まる感覚がする。



目を逸らす。







すると、唯一君の手が自分の髪の毛をすくう。



おんりー
おんりー
んー…いい匂い……。
(なまえ)
あなた
はっ、…!?//
あいや、えと…、
匂いは唯一君のシャンプー使ったから
同じだと思うけど…//
おんりー
おんりー
んぇ…?じゃああなたがいい匂い…
(なまえ)
あなた
はぇ…っ、?///



そう言いながら、自分の右肩に腕を回し、
首筋に顔を埋める唯一君。





もはや恥ずかしさがなくなってしまう程、
唯一君との距離が近くて。


時の流れが遅くなる気すらする。















おんりー
おんりー
…あなた、照れてる?
(なまえ)
あなた
っ、/// …そんな、
わざわざ言わせないでよ、///
おんりー
おんりー
…w へー。



聞いといて何と、照れ隠しで言い返そうとすると、
唯一君が離れる。



まだ自分に温かさが残っていて、
なんだかじれったい。












おんりー
おんりー
…あなた。






(なまえ)
あなた
んむっ、…?






目を逸したままでいたら
片手で頬を軽く掴まれ、目を合わせられる。



真っ直ぐに向けられる視線が、
自分の顔に熱を集中させる。



















(なまえ)
あなた
(なにこれ…)
























なんか…いつもの唯一君と違う、//






すごぬ魅せられて、どこか色っぽくて、
なにかいつもと違う雰囲気を纏った
唯一君にただただ圧倒され、目を奪われる。

















…でもどこか心地良くて、
唯一君に身を預けたくなる気持ちが大きくなる。









頬を軽く撫でられ、また離される。






それから唯一君は自分の後ろから正面に来る。









その間も自分は目を離せなくて。












瞬きもしたくなるなる程、忘れる程、
彼の姿を自分の目に焼き付けたくなった。










































おんりー
おんりー
もしさ。
























ひざまずく。




































自分の左手を取って、何かを付ける。
































───薬指に。














































おんりー
おんりー
俺が明日の劇でこうしたらさ、
どうする?












いたずらっぽく微笑んでそう聞く。






























青く光るダイヤは、
唯一君と似た輝きを放っていた。
























(なまえ)
あなた
…んえっ、!?///
いやっ、無理だよ…自分アドリブ
苦手だから……!!///
おんりー
おんりー
え〜大丈夫でしょ。
あなた本番強そうだし。
(なまえ)
あなた
いやそういう問題じゃなくて…、///



火照った自分を落ち着かせるために
指輪に触れる。






冷たくて、今の自分には丁度良かったけど、
なんだかもどかしくて外そうとした。


















おんりー
おんりー
…待って。
今日はさ、それ付けててよ。



(なまえ)
あなた
へ、あ、うん…?











































 






























おんりー
おんりー
まぁ…
いつかほんとになるまで付けてて欲しいけどね。















(なまえ)
あなた
えっと、ごめん…なんて言った、?






おんりー
おんりー
…んーん、なんでもない。
なんか眠くなってきちゃった…
俺寝るね〜
(なまえ)
あなた
えちょっ、ちょっとまってよ、!


















ひらひらと手を振って
階段を登っていった唯一君を追いかける。










追いついたら、その手を握った。
































唯一君は、握り返してくれた。






……お久しぶりです。( ᐛ )(((
生き返りました。
これからは投稿頑張ります!!!
…去年多分全然投稿してないよね。(
すいませんほんとに!!!
今年は頑張る……とかいいつつもう3月なの早くね???( ᐛ )って思ってるの自分だけなんですかね。
自分老いたな……。


祝復帰(?)

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